2021-12-24

2021年度後期の様子

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今年も気がつけば残りわずかとなりました。
今週で今年の演習は終了し冬休みに入ります。

急ぎ足になりますが
2021年の後期の様子をお伝えしたいと思います。

 

○1年生 図学製図とCAD演習
後期は建築の基本、図学製図とCADを習得します。
図学製図では コリント式 という建築様式の柱頭を模写していきます。
細かい飾りの模様や影をひとつひとつ丁寧に描いていきます。

 

CAD演習では今後設計していく中で必要不可欠なCADを使い、まずは図面の模写を行います。
描いた平面図をもとに3Dを立ち上げ、パースを作成させるところまでが演習です。


はじめて使うCADソフトに苦戦しながらも、今後の演習で表現力の幅を広げるため
みなさん真剣に取り組んでいました。

 

○2年生 住宅の設計
前期のタイニーハウスからレベルアップし、住宅を設計しました。
割り当てられた敷地内に、各自で設定した家族が暮らす住宅を設計します。


最終発表では個性が溢れた住宅が出そろいました。

引き続き、設計した住宅のランドスケイプを考える演習が始まっています。

建物の中だけではなく、外とのつながりも考えながら
どんな住宅が完成するか楽しみです。

 

○3年生 構造デザイン
後期の前半では特別講師の木下先生をお招きし、
構造からデザインする、子供の遊戯施設の設計をしました。
今期からの新しい課題です。
「構造」というと苦手意識がある学生も多いようでしたが、
それぞれ考えた空間の実現にさせるため
木下先生、竹内先生、山畑先生、馬場先生との毎週のエスキスを積み重ね
力の加わり方を理解し、複雑な構造模型に取り掛かりました。

○3年生 ドイツ・山形の都市分析とサスティナブルプランニング
本学科OBでドイツに拠点を構える永井先生、アーヘン工科大学のヤン・ポリフカ先生と
ドイツと山形をZoomで繋ぎご指導いただきました。

衰退している七日町周辺を対象とし、ドイツの実践的な都市計画を踏まえ
山形の都市計画を考えました。

○4年生 卒業研究
12月23日に卒業研究の最終発表を行い、
1年かけてじっくりと進めてきた研究の成果を発表しました。
設計を選択した学生は、建築やランドスケイプのデザインを考え
山形や地元を対象敷地とした制作を行います。

論文では、エネルギーやまちづくり、都市計画などの分野に着目し
綿密な調査や、新しい企画の提案を行いました。


今年はペットボトルから素材を作成したり、VRを使った鏡の研究など
様々な試みがみられました。

連日遅くまで大学でに残り、発表開始時間ギリギリまで作業をしていた4年生。
みさなん本当にお疲れ様でした。

卒業研究はこれで終了しましたが、2月に行う賞決め審査会や
卒業展示に向けて、さらにブラッシュアップを行います。
卒業研究や卒展に向けての準備の様子は、下記のSNSでも配信しています。
ぜひチェックしてみてください。

〈学科公式SNS〉
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〈2021建築・環境デザイン学科卒業展示〉
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2021-08-19

2021年度前期の授業が終了いたしました。

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前期の授業が終了し、夏休みに入りました。
お盆は気温がぐっと下がり、雨や曇りが続き梅雨に逆戻りしてしまったかと思えば、
また猛暑が来るようで…コロナ対策以外にも体調管理が怠れません。

今回のブログでは、少々長くなりますが
前期の様子をお伝えしていきたいと思います。

 

〇建築・環境基礎演習(1年生前期前半)
初めに取り組むのは建築パースの基礎であるデッサンです。
経験者も初めての学生もみんな一緒に1から基礎を学びました。
まずは鉛筆の削り方から。


デッサンが終わると立体造形に取り掛かります。


どんな模型が出来上がったのでしょうか。

 

〇フィールドワーク入門(2年前期後半)
普段生活している自室や大学の校舎、街など小さな空間から大きな空間まで様々な方法で
計測し図面に起こしていくことで、スケール感覚を身に付けていきます。
今回は、コロナ禍で学外には行けないため、大学の校舎を測量しました。
連窓ばかりで建物が単調だからつまらないかな…と不安でしたが、


普段見過ごしている学科棟の細かいところを知れたり、


立ち入り禁止の図書館上の屋上に入ることができたりと
思いの外、学生たちは楽しそうに作業に取り組んでいました。

 

〇エコタウンの設計(3年前期前半)
七日町の中心に持続可能なエコタウンを設計する課題です。
蟻塚学建築設計事務の蟻塚先生にご教授いただきました。


2年生の時の課題からは課題の内容が大きくレベルアップしましたが


どの作品も力作ぞろいでした。

 

〇農村計画(3年前期後半)
農村計画では白鷹町にて現地調査を行いました。
現地の方の話を伺うだけではなく、どんな暮らしをしているのか
実際に畑を拝見させていただきました。


こちらでは納屋の中を見せて頂いたり


敷地内に湧き水があるお宅も。


現地の方々のご協力のもと学生たちは様々なことを感じ取れたのではないかと思います。
※コロナ感染予防対策を万全に行い、訪問しております。

 

〇卒業研究前期最終発表(4年生)
中間発表では研究の概要についてのみでしたが
最終発表では、より具体的に研究を進め
設計、論文ともに内容の濃い発表になりました。

連日遅くまで学校に残り作業をしていた4年生、お疲れ様でした。

 

前期は6月に本学でコロナ感染者が確認され、2週間の閉鎖期間がありました。
急遽始まったオンライン授業でしたが、昨年の経験もあり
スムーズに授業を進めることができたのではないかと思います。
閉鎖期間を経てこれまで以上に、学内のコロナ対策も厳しくなりました。
またオンライン授業に戻らないよう、後期も万全な対策をしていきたいと思います。

 

2021-02-02

2020年度後期後半演習が終了しました -3年生演習の紹介-

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前回の投稿から引き続き、今回は3年生後期後半演習のご紹介です。
3年生の演習は選択制になります。

●3年生 建築設計演習6「図書館の機能を擁した複合施設」
近年、図書館は本を貸し出すだけの場所から、生涯教育や交流、地域活動等の拠点としての役割を担う場所へと変革を遂げています。
この課題ではまちの現状を読み解きながら、地域社会の核となるような図書館の機能を擁した複合施設を設計します。

↑スーパージュリーでの発表の様子。


前半の建築設計演習5「ポストコロナの建築」で、大規模な建築の設計に慣れたせいか、非常に密度がある模型が揃いました。


↑1/21 最終講評会の様子。
本演習では特別講師として、建築家の栃澤麻利氏(SALHAUS共同代表)をお招きしました。
長時間にもかかわらず、一人一人最後まで熱心にご指導いただきました。

●3年生 環境計画演習6「ランドスケイプ総合デザイン」
都市郊外〜中山間地域を対象として、地域のランドスケイプの成り立ち、その魅力や価値を読み解き、各自でテーマを設定します。
テーマに基づいて現地調査や文献調査を行い、対象地のランドスケイプを後世に引き継ぐ総合的なデザインを行います。

↑スーパージュリーでの発表の様子。


それぞれ模型や絵図で、提案を表現しました。


↑1/21 最終講評会の様子。
本演習では特別講師として、環境デザイナーで本学非常勤講師でもある、廣瀬俊介先生(風土形成事務所主宰)をお招きしました。
先生の細やかな視点と丁寧な指導で、学生も多くの気づきを得られたと思います。

3年生最後の演習が終了し、来年度からは4年生として、卒業研究に挑みます。
演習のように課題が決められているわけではなく、自分自身でテーマを決めて取り組みます。
建築や環境、地域社会に対してどのように問題定義し、解決するか。
今まで取り組んできた演習で、その能力は養われてきたのではないでしょうか。

皆さんの今後の成長にますます期待します!

2021-02-01

2020年度後期後半演習が終了しました -2年生演習の紹介-

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あっという間に2月ですね。
後期の授業も本日で終了し、残すは集中講義と補講のみとなりました。

建築・環境デザイン学科では、先週1/27(水)に後期後半演習のスーパージュリーを行いました。
演習の紹介と合わせて、当日の様子をお伝えします。
今回は2年生の演習です!

●2年生 建築設計演習2「住宅の設計」・環境計画演習2「住宅のランドスケイプデザイン」
後期の前半から、最初の3週で敷地環境の読み解き、次の7週で住宅の設計、最後に残りの4週で、設計した住宅の外構をデザインしました。
環境計画演習2(3週)→建築設計演習2(7週)→環境計画演習2(4週)と、2つの演習を連動させることで、内と外、両方の住環境について考えます。
今回のスーパージュリーでは、それぞれの演習から優秀作品を数点選抜して発表を行いました。


建築設計演習2「住宅の設計」では、大学近くの敷地を対象に、4人の家族のための住宅を設計します。
敷地の状況や気候条件、暮らし方、眺望などを考えながら設計していきます。

↑12/26 「住宅の設計」最終講評会の様子。
特別講師に東北で活躍する建築家である、菊池佳晴先生(菊池佳晴建築設計事務所)、佐藤充先生(一級建築士事務所 SATO+)、本木大介先生(本木大介建築設計事務所)を特別講師としてお招きし、毎週丁寧なエスキスをしていただきました。



環境計画演習2「住宅のランドスケイプデザイン」については、こちらの記事もご覧ください。
住宅の設計終了後、住宅の設計前に行った周辺調査を元に、具体的に外構のデザインを考えていきます。
また、住宅街区全体を貫く遊歩道(共用空間)のデザインも合わせて検討していきます。
ただ単に気持ちよく過ごせる庭を考えるのではなく、周辺に住む住民との関わり方も意識することになります。

4人の家族が快適に過ごせる住環境にすることは勿論ですが、地域や環境との関係性も考えることができる、
とても充実した演習だったと思います。

さて、次回は3年生の演習をご紹介します。お楽しみに!

2020-12-01

2020年度後期前半演習について紹介します

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早いもので2020年も残り1ヶ月ですね。
建築・環境デザイン学科では、ワンデイプロジェクトとスーパージュリーを終え、今週から後期前半の演習がスタートします。
(ワンデイプロジェクトの様子は前の記事をチェック!)

その前に、前半演習の紹介ができていませんでしたので、
先週のスーパージュリーと演習中の様子と合わせてお知らせします。

【スーパージュリーとは?】
1〜3年生の各演習課題から優秀者を選抜し、本学科の全教員、全学年の前でプレゼンを行う講評会です。
優秀者の作品から、アイデアやコンセプトの考え方等を学べる貴重な機会です。
1〜2年生にとっては、次年度に取り組む課題の予習にもなります。

今回は2年生演習「住宅のランドスケイプデザイン」で行った調査の報告と、
3年生演習「ポストコロナの建築」「ドイツ・山形の都市分析とサスティナブルプランニング」の発表を行いました。

●2年生 環境計画演習2「住宅のランドスケイプデザイン」
建築設計演習2「住宅の設計」と連動して行う演習です。最初の3週で敷地環境の読み解き、次に7週で住宅の設計を行い、その後に残りの4週で敷地外構(宅地のランドスケイプ)のデザインを行います。
今回のスーパージュリーでは、最初の3週に行った敷地環境の調査について発表しました。
高低差や法令など基本的な情報の他、周辺の住宅の外構デザイン、地域環境などを調査しました。
今はこの調査をもとに、住宅の設計に取り組んでいます。

●3年生 建築設計演習5「ポストコロナの建築」
新型コロナウイルス感染症により、大学の授業がリモートになり、プレゼンテーション、コミュニケーションの方法に変化がありました。
このような社会的状況や、学生の実体験をベースにした、新しい時代の⼤学の姿を、⼭形の地に設計する課題です。
アフターコロナにも⼈々は集って学ぶのか?
リアルとリモートの授業のバランスはどれぐらいのものなのか?
地⽅都市の⼭形ならではの⼤学のあり⽅はどんなものなのか?
未来の⼤学がどのような姿をしているのか、それぞれ創造力を発揮して取り組みました。

発表では大きなボリュームの模型が並びます。
本学の非常勤講師で、仙台で活躍する建築家でもある、八重樫直人先生にも指導いただきました。

●3年生 環境計画演習5「ドイツ・山形の都市分析とサスティナブルプランニング」
日本の地方都市は、空き店舗や空き家の増大、居住人口の減少など空洞化が激しく、車への高い依存、貧困な公共交通、貧困な緑地など環境や社会の問題も抱えています。一方で、ドイツでは持続可能な都市計画が重視され、地方都市であっても中心市街地は賑わい、緑や公共交通の整備も充実しており、環境対策も進んでいます。
ドイツ在住で本学科OBの永井浩治氏を招いて、ドイツの実践的な都市計画を学びながら、山形市の都市計画を考えていく演習です。

zoomを利用して、永井氏をはじめ都市計画や環境の分野で活躍されている方々から、レクチャーとエスキスを受けながら進めました。
実際に山形市に提案できそうな案も発表され、非常に充実した演習でした。

さて、休む間もなく次の演習が始まります。
今年度最後の演習になりますので、気合を入れて取り組みましょう!
どんどん難易度が上がっていく演習ですが、演習を終えた後、1年前の比べてできることが増えたなと、実感できるはずです。

2020-10-13

1年生後期演習「図学製図演習」の様子をお伝えします

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東北芸術工科大学では、先週10/5から後期の授業がスタートしました。

前期は全科目リモートでの運営でしたが、
後期は講義系科目はリモート、学科の演習科目は対面での運営になります。

1年生は毎週火曜日に「図学製図演習」を受講します。
建築製図に必要不可欠な基礎知識と技法を学ぶ授業です。



授業は三密を避けるため、2教室に分かれて実施しています。
片方の教室で教員が説明し、もう片方の教室では教員が説明している様子がライブ中継されています。


慣れない製図道具を扱いながら、毎週図面を仕上げていきます。
図面の難易度はどんどん上がっていきますが、頑張るほど製図の技術も向上します。
コツコツ取り組んでいってもらいたいと思います!

2020-05-28

3年生選択演習「市街地計画」の様子をお伝えします

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今回は3年生の選択演習、環境計画演習「市街地計画」についてご紹介します。
もうひとつの選択演習「エコタウンの設計」については前回の記事(http://blog.tuad.ac.jp/ae/archives/1511)をご覧ください。

担当教員は志村直愛先生、吉田朗先生です。
市街地計画では、山形市内中心部を対象に、自然、空間、生活、歴史の4つの視点から土地の文脈を読み解き、まちの魅力や問題点をあぶり出し、これからのまちづくり方策を考察、提案していく演習です。

本来は実際にまちを歩きたいところですが、今回はGoogle earthや文献などから調査をしていきます。

調査検討対象地は羽州街道沿いの城下町の町人地、寺町がある十日町、三日町、八日町の3町域。
今日はそれぞれGoogle earthのstreet viewで対象地を歩き、そこで気づいた魅力や問題点をパワーポイントにまとめ、発表を行いました。

様々な視点で、意識してまちを見ることで、普段は何気なく通り過ぎていた場所に、魅力や違和感を感じた学生が多いようです。
今後も引き続き調査を重ね、問題点の解決策や、まちの発展の可能性などをまとめていきます。

2020-05-27

3年生選択演習「エコタウンの設計」の様子をお伝えします

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1年生と2年生の演習に続き、今回は3年生の演習についてご紹介します。

3年生の演習は、主に設計を行う演習と、環境やフィールドについて調査する演習どちらかの選択制になります。
今回は建築設計演習「エコタウンの設計」についてご紹介します。

担当は竹内昌義先生、三浦秀一先生と、非常勤講師である蟻塚学先生の3名で担当しています。
蟻塚先生は青森で活躍されている建築家です。

この演習では大学近くにある敷地を対象に、4人家族が住む5棟の住宅を設計します。
独立した住宅でも、共同住宅でも可能ですが、省エネルギーで環境に優しい「エコハウス」である必要があります。

エコハウスを設計するポイントとして、日射のコントロールが重要になります。
夏は日射を遮って涼しく、冬は逆に日射を取り入れて暖かくする必要があります。
日射や共有スペースなどを考えた上で、5棟を限られた敷地に配置しなければなりません。


まずは配置の検討。本日はzoomで1人づつエスキスを行いました。
3Dモデリングソフト「SketchUp」を使用してスタディしていきます。
時間帯によって影がどのように落ちるかも分かるので、日射についても検討できます。

進めば進むほど様々な弊害があるかもしれませんが、頑張って形にしてほしいと思います。

次回はもうひとつの選択演習「市街地計画」についてお知らせします。

2020-05-26

1年生演習「建築・環境基礎演習」の様子をお伝えします

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リモート授業が開始して早くも2週間目に突入しました。

今回は1年生「建築・環境基礎演習」の授業の様子をお伝えします。
こちらの授業もzoomを利用して運営しています。

入学して初めての演習では、デザインの基本である観察力、描写力、構成力、表現力の基礎を学んでいきます。
前半は観察力と描写力を養うため、様々な物を描いていきます。

本日は先週取り組んだ課題の、成果物の講評から始まりました。

デッサンに慣れている人もいれば、もちろん初めての人もいます。
それぞれスタートラインは異なるかもしれませんが、様々な作品をピックアップして丁寧にアドバイスをしていきました。

「描く」ことによって、普段何気なく見たり、使ったりしている物でも
物の構造や質感、重さ、その物が存在する空間の構成など、様々なことを意識すると思います。
物の本質を見るトレーニングは、建築・環境デザインを学ぶ上で大切なことです。

先週は四角い物を描きましたが、今週からは丸みを帯びた物にも挑戦していきます。
また、後半には立体物を作りながら形を構成し、表現する方法を学びます。
難易度はどんどん上がっていきますが、頑張ってください!

2019-11-19

2年生後期前半演習「住宅の設計」最終講評を行いました

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11月7日、2年生後期前半演習「住宅の設計」最終講評が行われました。

 

前期前半では、個人の空間であるタイニーハウスの設計を行いましたが、

後期前半では少しスケールアップし、家族で住まう住宅を設計しました。

 

大学近くのとある敷地を10分割にし、各々が与えられた敷地で設計に取り組みます。

まずはそれぞれ敷地の特徴を読み解き、建物のボリュームで配置検討を行います。

 

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その敷地の形状、風や光の入り方、周辺環境の生態系や文化、歴史、

さまざまな環境的要素をヒントに、心地良い空間をイメージするのと同時に、

そこに住む家族の構成や、性格、職業、嗜好なども想像しながらプランニングしていきます。

 

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本演習では、担当の竹内先生をはじめ、

1年時の「インテリア基礎」演習に引き続き、

特別講師の菊池佳晴さん、佐藤充さん、本木大介さんにご指導いただきました。

 

前期後半のフィールドワークでは、屋外での共同作業による実測を行いましたが、

本演習では先生方とじっくりエスキースを重ね、

悩みながらも自分の理想の住宅と向き合う、学生の熱心な姿が見られました。

 

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中間発表の模型では、まだ試行錯誤の様子が見られます…

 

 

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最終講評では、住宅というプライベートでありながらも、空間のつながりを意識した、

それぞれの個性あふれる住宅が発表されました。

 

後期後半では、この住宅の設計をさらにブラッシュアップしながら、

住宅の外部環境とのつながりについて考える、「外構の設計」に取り組んでいきます。

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2019-08-22

2019年度前期後半のスーパージュリーを開催しました

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7月31日、前期最後のイベントである、前期後半演習のスーパージュリーが行われました。

 

【「スーパージュリー」とは?】
1〜3年生の各演習課題から優秀者を選抜し、本学科の全教員、全学年の前でプレゼンテーションを行う講評会です。
優秀者の作品から、アイデアやコンセプト、設計に対する考え方はもちろん、

模型やパネルなどの表現方法や、プレゼンテーションの仕方も参考になる貴重な機会です。
1〜2年生にとっては、次年度に取り組む課題の予習にもなります。

各演習の内容については、前回までの記事もあわせてご覧ください。

 

まずはプレゼンテーション側としては初参加となる、1年生の「インテリア基礎演習」です。

第1課題、第2課題、第3・4課題の各課題から6名ずつが選出され、先輩や教員の前で発表を行いました。

 

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この演習は、シンプルなキューブの世界で「空間」についてとことん考える、

抽象的であり、創造力が求められる課題でした。

 

学年が上がるにつれ、様々な条件や問いが増えていく上級生の課題に対して、

ピュアな1年生が初めてつくる自由な発想の空間を見て、教員も楽しそうにコメントを送っていました。

この自由な発想を忘れずに、これからの演習に向けて今後も是非頑張ってください。

 

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続いて、3年生の設計系「リノベーション演習」です。

 

この演習は、現在実際に活用方法が検討されている山形まなび館(旧山形第一小学校)の

収支計画を含めた活用方法と、リノベーションによる空間デザインを提案する課題でした。

 

「1階及びオープンスペース」担当から3班、「3階」担当から1班、計4班が発表を行いました。

 

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山形の魅力をよくリサーチして提案した企画を空間デザインに落とし込み、

いずれも実現を期待したい、リアルな提案となっていました。

 

この演習では、魅力的なプレゼンテーションも重要な評価ポイントとされていましたが、

模型とパネルを山形まなび館へ展示中のため、今回はスライドのみの発表となりました。

また、最終講評会ではプレゼンテーション時間が10分であったのに対し、

スーパージュリーでは3分間でのプレゼンが求められました。

短い時間で、情報を厳選して魅力を伝える経験にもなったのではないでしょうか。

 

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最後に、3年生の環境系「農村計画」の発表です。

 

この演習では、西置賜郡白鷹町蚕桑(こぐわ)地区にてフィールドワークを行い、

農山村にある環境資源を評価し、地域の価値と課題を見出すことが求められました。

 

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調査やヒアリングの結果を視覚情報としてわかりやすくまとめたプレゼンを通して、

地方の農山村の課題を、この場にいた学生や教員は改めて認識することができました。

 

一方で、蚕桑地区にて再発見された魅力を通して、

地方の農山村に隠れていた可能性も共有することができたのではないでしょうか。

 

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今回、2年生「フィールドワーク入門」はスーパージュリーでの発表は行いませんでしたが、

演習の成果については、一つ前の投稿、8月20日の記事を是非ご覧ください。

 

あっという間に前期も終わり夏休みを迎えていますが、前期の演習は学生それぞれの糧になっていることと思います。

良い夏休みを過ごして、後期にまたお会いしましょう!

 

少しずつ秋の気配も感じながら、まだまだ暑い日が続いておりますので、どうぞお身体ご自愛ください。

2019-08-20

2年生前期後半演習「フィールドワーク入門」活動報告

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2年生は前期後半の演習で、「フィールドワーク入門」に取り組みました。

 

本演習は、伝統技法で建てられた建築とその周辺環境の実測調査を行い、

建築・環境・まちづくり分野における基礎的情報の収集・整理・提示方法を

体験的に学ぶことを目的としています。

 

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学生たちはまず、大学周辺にある4つの伝統建築とその周辺環境を実測します。

 

実測調査・環境調査は共に、複数の学生同士で連携をしながら作業を進めていきますが、

将来、建築や環境の仕事に携わる際に備え、共同作業に慣れておくことも重要な課題です。

 

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実測した内容は、その場で野帳やカメラに記録していきます。

 

建築の立体情報や部材、構法、また周辺環境の様子や植栽の種類などを、

スケッチ・ドローイング・透視図・撮影などの方法を用いて、

三次元情報から二次元情報にわかりやすく置き換えることが求められます。

 

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実測調査を終えると、現地で記録した情報を整理し、見やすいように図面を書き直します。

図面を書きながら、調査の足りない部分は再び実測をし、図面の精度を上げていきました。

 

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最終的には対外的に提示する作品として、一人一人が調査報告書として冊子に製本しまとめます。

 

よりわかりやすく充実した調査報告書にするため、図面に着色したり、

調査結果について自分なりの感想を付け加えたりと、

最後まで工夫を凝らした作品も多く見受けられました。

 

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前期前半「木造建築演習」で、建築の作図方法と構造の理解を深めた上で取り組んだ、

前期後半「フィールドワーク入門」。

 

今後、建築設計やリノベーション、ランドスケイプデザイン、まちづくりを行うに当たり重要な、

敷地現況や設計の前提条件をリサーチする際の訓練となったのではないでしょうか。

 

後期からはいよいよ住宅と外構の設計に取り組んでいきます。

 

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