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くも展  ~空に浮遊する想像力~

チームもくもく

雲はいつでも人々の想像力を掻き立ててきました。空に浮かぶ雲を動物やモノの形に見立てる遊びは、誰もがやったことがあるのではないでしょうか。本展では美術作品に現れる雲のモチーフに焦点を当てます。

古代より雲は神仏と関連付けて考えられ、宗教画などに描かれていました。やがて宗教性は薄れ、有機的で自由な形態に主題が移ります。美術において空間へのアプローチが一般的になると雲も空間として作品になっていきます。現代では雲は空気中の水蒸気が凝結した気象現象であると解明されており、その自然現象すらも再現が可能になろうとしています。

雲の作品を見ていくと、表現手法と共に自然に対する視点も変化しているとわかります。本展では作品を絵画、彫刻、インスタレーションで分類し、雲が内包する意味から4つの章に分けて構成します。展示を通して雲を表した作品の魅力を伝え、自然観と美術表現の関係性を感じてもらうことを目的とします。

 

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