
Team.ホームシック
本展覧会『家族展~さあ、おうちに帰ろう。~』は、本学の学生をメーンターゲットに、帰省前に改めて家族団欒の価値を考えるきっかけづくりと、冬休みを有意義に過ごす提案となることを目的として企画しています。
「家族団欒の有限性」を鑑賞のポイントに、「みる・かんじる・つたえる」の三章構成で、さまざまに団欒を取り上げた作品をあつめました。平面と立体の造形にとどめられた情景や、年を取らず日常をループするアニメやドラマとともに、そのなごやかさと対比するインパクトの強いインスタレーション作品を置き、有限性への気付きを促すことを意識しています。
いま、帰りを待っている家族の存在や、みんなが集まる機会は、いつまでもあるものではありません。しかし、その思い出は、失われることなく心に残り、人生の糧となるものです。物や情報があふれかえる現代で、それは、はかりしれない価値をもっているのではないでしょうか。将来の飛躍を支える土台として、家族の時間をどう過ごすか、この展覧会では、そうした問題提起まで鑑賞者を導きたいと考えております。