飯田安奈/芸術学部 美術科 日本画コース卒業 平成21年度入学(平成25年3月)
教職課程では、教職教養科目はもちろん、模擬授業などを通して、教育で目指すものは何かを考え、自分の持つ教師観を深めることができました。また、学習会では、同じ目標を持つ者同士で切磋琢磨しながら、実践に近い実力を付けようと学んできました。学科と教職を両立、さらに教員採用試験の試験勉強を続けることは必ず大変さも付きまといます。しかし、私は先生方や教職担当事務の方、副手さんのフォローや一緒に頑張れる仲間がいたことが励みになり、ここまで続けることができました。とても有意義な時間を過ごすことができたと思います。
教職課程と学科の授業は一見関係のないように思われますが、教職での”美術の楽しさを生徒にどう伝えるか”という関係は、制作での”作品の主題を見る人にどう伝えるか”という関係によく似ています。見る人を認識することで作品を深く見つめ直し、より相手に伝わる作品を制作することができると思います。また、制作を行うなかでの新しい表現方法の習得は、生徒に面白い表現方法を伝えるきっかけとなり、学科と教職の相乗効果で実力がついていったように感じます。