こんにちは。
「美術科教育法4」の授業風景をお伝えしようと思うのですが、今回のレポーターはなんと!教職課程3年生の内田薫子さんです。
10月28日に特別講師でいらっしゃった齋藤豊先生の授業を受けて、感じたこと・考えたことを書いてもらいましたよ。
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◆授業内容
美術科教育法4では教職課程の中でも教科授業の展開を実践的に学ぶ授業です。
主に学生の模擬授業と外部講師の先生の模擬授業を通して生徒主体の授業づくりと、揺るがない教育理念と個性を持った教師像を探求して行くのがこの授業の特徴です。指導教授の池田先生は教師に必要な能力「心」「技」「体」をキーワードに授業を進めます。
本時の授業では、池田先生の恩師である元高校美術教師齋藤豊先生(なんと御年80歳!)を特別講師としてお招きし、ご自身の私生活から教師としてあるべき姿までを熱く語って頂きました。
◆授業を受けて私が考えたこと
「美術教育において一番大切なことは作品に取り組む姿勢を育むこと」
齋藤先生はご自身の教育観をそうおっしゃっておられました。ノウハウや技術を教え上手い作品をつくることよりも、生徒がどのようにして描きたいのかという姿勢に重点を置いて見守りながら助言を行う、“教えない授業”のあり方を齋藤先生から学びました。
そのような齋藤先生の教育理念を受けて、美術教育の特性について私は考えます。美術教育ならではなのは、他者を頼っての成長ではなく、生徒が創造を通して自分自身で成長できる力を養うことができる点です。生徒は美術の時間で技術や表現法よりもっと根源的な、想いをゼロから形にする姿勢を学ぶことで、生きる上ですべての取り組みに通ずる姿勢である“自分で試行錯誤しながら答えを探求する姿勢”を鍛えることができるのです。
芸工大に進学するまで心を惹きつけられる教師に出会ったことのなかった私にとって、たった90分間で自然と学生の心を掴んでしまう齋藤先生との出会いは今後教師を目指す私にこんな教師が先輩としておられたのだ、と自信を与える存在となりました。
この出会いを励みによりいっそう授業に打ち込みたいです。