ついに、この時がきてしまいました!
2月11日(水)に池田正教授の最終講義が行われました。
学生だけでなく、先生に指導していただいた卒業生、さらにはこども芸術大学に通うお母さんまで、80名をこえる方が講義に参加してくださいました。
先生は教師でもあり作家でもあります。会場には、80号サイズの絵画、立体など先生の作品も並びました。
ご自身の家族に対しての想いから描き始めた絵画作品では、試行錯誤する中で、「母親」について、「死と向き合うこと」についてなど、身の回りでおきた様々な出来事に、ひとつづつ納得できるようになっていく過程をお話して頂きました。その試行錯誤の中で行われる思考が本当に豊かで、制作することの意味を考えさせられました。
そして、最後に学生に向けてこれだけは大切にしてほしいと話してくださったのが、「自分らしく」という言葉。
シンプルな言葉ですがこれまでの先生の経験がにじみ出て、とても心に響く言葉でした。
講義終了後に、学部生、卒業生、そしてこども芸術だ大学の職員の方から花束のプレゼントがありました。
これが最後ではなく!これからも先生から学び、自分たちも「学び続ける姿勢」を持ち続けているように頑張りたいと思います。
山形にしては珍しく、1月末に暖かい日が続きました。
1月29日(木)の「教育指導1」の授業は、鈴木強太先生の最終講義の時間となりました。
授業内容では、強太先生が学生に向けて、これから何を大切に学びを深めていくといいのかを熱く語ってくださいました。
授業では毎回先生が丁寧に資料を製作してくださいます。
芸工大で学んだ芸術の力を自分の人生にどのように活かしていくのか、その考え方や方法を様々な角度から教えて下さいました。
強太先生からは、いつも「芸工大で学んだ事に自信を持ってほしい」というメッセージをいただいているような気がします。
授業が終わった後、学生がサプライズで用意した「卒業式」。卒業の言葉までしっかり用意してあり、卒業証書も証書を入れる筒も手作りです。
手渡している学生も思わず涙が…
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1月20日は、池田正先生が行う美術科教育法4の最後の授業日でした。
芸工大の教職課程が設置された当初から20年に渡り、先生は熱い想いを持って教壇に立たれていました。
「全員1度は実習前に模擬授業を行う」という考え方で、美術教科の専門性を高めるための授業ができたのも池田先生のお力が大きいです。
指導案や模擬授業の練習は授業内ではおさまりません。
教室に残って練習している学生に、何度も指導してくださったり、教員採用試験の勉強のために個別指導を行ってくださいました。
授業以外でも、学生の相談に親身になって対応してくださる先生に助けられた学生はたくさんいると思います。
授業が終わると同時に、学生の「3年生全員集合~」の掛け声で先生につめよります。
3年生からお礼の言葉と花束のサプライズプレゼンが渡されました。
池田先生も話をしていましたが、
学生のみんなの学びと成長が、池田先生への1番のプレゼントになったのではないかと思います。
1月20日は、池田正先生が行う美術科教育法4の最後の授業日でした。
芸工大の教職課程が設置された当初から20年に渡り、先生は熱い想いを持って教壇に立たれていました。
「全員1度は実習前に模擬授業を行う」という考え方で、美術教科の専門性を高めるための授業ができたのも池田先生のお力が大きいです。
指導案や模擬授業の練習は授業内ではおさまりません。
教室に残って練習している学生に、何度も指導してくださったり、教員採用試験の勉強のために個別指導を行ってくださいました。
授業以外でも、学生の相談に親身になって対応してくださる先生に助けられた学生はたくさんいると思います。
授業が終わると同時に、学生の「3年生全員集合~」の掛け声で先生につめよります。
3年生からお礼の言葉と花束のサプライズプレゼンが渡されました。
池田先生も話をしていましたが、
学生のみんなの学びと成長が、池田先生への1番のプレゼントになったのではないかと思います。
今年度の教職実践演習は、12月19日が最後の授業日となります。
現在、4年生たちは4年間のすべてをかけた卒業制作のまっさい中です。それと同時に授業を行うことは、とても大変なことです。
これまで教職課程では、芸工大で大切にしている2つのソウゾウリョク(「想像力」と「創造力」)の考えを取り入れ、片桐先生、池田先生、強太先生、諸先生方が様々な角度から授業を行ってくださいました。
相手を思いやる、イメージを持つことができる力、想像力。
そして、新しいものや仕組みをつくり出すことができる力、創造力。
このことは、教員を希望する学生だけでなく、これから社会にでていく4年生全員にとって、物事を考えるときの考え方の基盤になるものだと思います。
今はまだピンとこないかもしれませんが、この力を長い時間をかけて耕していってほしいな~と思いました。
こんにちは。
「美術科教育法4」の授業風景をお伝えしようと思うのですが、今回のレポーターはなんと!教職課程3年生の内田薫子さんです。
10月28日に特別講師でいらっしゃった齋藤豊先生の授業を受けて、感じたこと・考えたことを書いてもらいましたよ。
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◆授業内容
美術科教育法4では教職課程の中でも教科授業の展開を実践的に学ぶ授業です。
主に学生の模擬授業と外部講師の先生の模擬授業を通して生徒主体の授業づくりと、揺るがない教育理念と個性を持った教師像を探求して行くのがこの授業の特徴です。指導教授の池田先生は教師に必要な能力「心」「技」「体」をキーワードに授業を進めます。
本時の授業では、池田先生の恩師である元高校美術教師齋藤豊先生(なんと御年80歳!)を特別講師としてお招きし、ご自身の私生活から教師としてあるべき姿までを熱く語って頂きました。
◆授業を受けて私が考えたこと
「美術教育において一番大切なことは作品に取り組む姿勢を育むこと」
齋藤先生はご自身の教育観をそうおっしゃっておられました。ノウハウや技術を教え上手い作品をつくることよりも、生徒がどのようにして描きたいのかという姿勢に重点を置いて見守りながら助言を行う、“教えない授業”のあり方を齋藤先生から学びました。
そのような齋藤先生の教育理念を受けて、美術教育の特性について私は考えます。美術教育ならではなのは、他者を頼っての成長ではなく、生徒が創造を通して自分自身で成長できる力を養うことができる点です。生徒は美術の時間で技術や表現法よりもっと根源的な、想いをゼロから形にする姿勢を学ぶことで、生きる上ですべての取り組みに通ずる姿勢である“自分で試行錯誤しながら答えを探求する姿勢”を鍛えることができるのです。
芸工大に進学するまで心を惹きつけられる教師に出会ったことのなかった私にとって、たった90分間で自然と学生の心を掴んでしまう齋藤先生との出会いは今後教師を目指す私にこんな教師が先輩としておられたのだ、と自信を与える存在となりました。
この出会いを励みによりいっそう授業に打ち込みたいです。
11月14日(金)の教職実践演習の授業は、笹崎久美子先生に来ていただき特別講義を行いました。
笹崎先生は仙台や山形を拠点に、企業での人材育成などコーチングの講義を行っていらっしゃいます。
本日は「ひととひととのつながり~信頼関係のむすび方~」というタイトルで授業をしていただきました。
どんな場面でも、人と人との関係性が生れていることは変わりありません。
実際に学生が発表者となって話をすると、聞く側が「返事をする」、「しっかりうなづく」など、相手の会話を大切にしてるアピールをすることで話す側が受ける印象も全然違うことがわかります。
相手から自分がどのように見えているのか、カメラを使い動きを確認すると面白いです。
このほかにも、相手との信頼関係を築くために大切なことをワークショップ形式で学んでいきました。
授業中は、常に笑顔が絶えない賑やかな教室になっていました。
最後に、笹崎先生ご自身の経験をもとに「東北」で仕事をしていくことの極意について、話をしてい頂きました。
「お仕事も人と人とのつながりから発生する」と、都会とは違うものさしが働いている東北で、何を大事に仕事をしていくのかを考えさせられる時間となりました。
これから社会人や院生になる4年生にとって、とても刺激的なお話しだったと思います。
「美術科教育法4」の授業では、特別講師の先生をおよびして教育現場でのお話しや授業について講義をしていただきます。
今回は、吉田卓哉先生にお越しいただきました。
吉田先生は現在、山形県教育センターで指導主事をされています。学校で授業をされている先生方に対して授業を講義したりと、簡単に言えば「先生の先生」のようなお仕事をされています。
今回は、吉田先生が指導案を持ってきてくださり、学生が生徒役になって授業が行われました。
題材名は「デザインって楽しい!~日常生活に使える楽しく便利な製品のデザイン~」。
先生が持ってきてくださった様々なデザインのグッズを見て、学生たちは大興奮。
吉田先生はもともと絵画を描かれている方で、デザインの分野に対して苦手意識があったそうです。
ですが、教師として様々な分野を教える立場となり、デザインの事を学ぶうちにその楽しさに気づくことができたそうです。
先生の授業プリントには、「教える人間として授業や美術部に関わり続けるために、自分自身が制作すること」と「継続して活動すること」の重要性が書かれています。
その考えを現在も貫いている先生の姿に、いろんなことを考えさせられました。
4年生は、これまでの教職課程の学びの総まとめを行う授業「教職実践演習」のまっただなかです。
今回はこども芸大のお母さんたちと、在来作物をテーマにしたドキュメンタリー映画「よみがえりのレシピ」の渡辺智史監督の講演をきいてディスカッションを行いました。
前半は渡辺監督から、映画が生まれた背景や、在来作物についてのお話しを伺います。
渡辺監督は、芸工大の建築・環境デザイン学科の卒業生です。
「在来作物は、人と人とつなぐメディアのようなもの」。
種をとったり、調理方法が伝えられたり、地域や家庭の中で受けつがれてきたことに大きな意味があるとお話しされているのが印象的でした。
また、現在制作中のドキュメンタリー「味覚のレッスン」では、子どもたちに在来作物の味を体感してもらおうと、様々なワークショップを行っていることを紹介してくださいました。
「味覚のレッスン」http://y-recipe.net/mikaku_lesson/
これらを踏まえて、お母さんたちと話し合い、3つのキーワードを出していきます。
どのグループもわきあいあいと話をしています。
お母さんたちは、相槌をうったり、適度に質問をしたりと学生の話を丁寧に聞いて下さいます。
そのことで、さらに話し合いが盛り上がっていきます。
学生たちはこのことに気づいているかな?
渡辺監督のお話し、お母さんたちとの話し合い。
年齢のちがう方、立場の違う方とどのように話をすすめ、何を得て、どのようにまとめていくのか。
学校だけでなく、どんな職場でも共通する大切な部分です。
貴重な体験になったのではないかなと思います。
こんにちは。
今回は、月曜日6限に行われている「教育研究4(子どもの学びと遊び)」の授業の様子を、この授業のSA(スチューデントアシスタント)オノギがお伝えします!
6月28日(土)山形市の南公園で、2回目のだがしや楽校が行われました。
今回のだがしや楽校は、学生たちがそれぞれ子どもの頃にやってみたかった遊びをベースに、屋台を企画しています。
そのため、今回のだがしや楽校のふり返りで「自分達も純粋に企画を楽しめば、子ども達も楽しんでくれる!」ということに気づいた学生がいました。
さて、そんな今回のだがしや楽校の屋台を紹介しましょう。
一つめの屋台は「さぁさぁサーカス」です。
子どもたちが新聞紙などで帽子や靴を作り、ピエロに変身する屋台です。
ピエロになった子ども達は、嬉しそうに自分で作った帽子や靴を身に着け、最後はパレードをするように帰っていきました…。
二つめは「めがねごはん」という屋台。
好きな食べ物を作ってもらい、そこにめがねをかけて、食べものを不思議な生き物にするといった、とてもユニークな屋台です。
おいしそうな料理に見えますがよく見ると、どの料理もめがねをかけているんです…。
このおいしそうなジュースもよく見ると、お皿にめがねが…!
三つ目は「はじめやクエスト」です。
南公園にある駄菓子屋の「はじめ屋さん」を中心に、子ども達が公園にいるモンスターを倒しに行くという屋台。
はじめ屋さんの前にもモンスターが!!
モンスターを見つけた子どもたちは、モンスターの横にいる学生からシールをもらえます。
シールを集めるために、子どもたちは楽しそうに走りまわりながら、南公園にいるモンスターを探していました。
四つ目は「大量わくわく魚つり」です。
この屋台は、ただの魚釣りではありません。
魚が作れる材料が入っているカプセルを釣り、その材料から自由に魚を作ってもらうという屋台です。
材料は、プラスチックのコップや、ガチャポンケース、ファンデーション用のスポンジなどなど…
子ども達はオリジナルの魚を、とても真剣に作っていました!
今回はSAの私たちも、屋台を出しちゃいました!
「はたはたペイント」といって、大きな旗に自由に絵を描いてもらい、その絵を切り取り、小さな旗を作るという屋台です。
子ども達と楽しく話をしながら、のびのびと絵を描ける屋台となりました。
今回は2回目の実践だったこともあり、前回と比べ、学生達も子ども達と一緒に楽しんでいる様子が見られました。
だがしや楽校は子ども達が普段、家や学校ではできないような遊びを提供できる場であり、子ども達に本当に自由に遊んでもらえる場なのです。その場所を提供する側も一緒に楽しまなければ、子ども達にも楽しさは伝わらないんですね。
次は最後のだがしや楽校になります。
学生達が、どんな発見をしてくれるか、私も楽しみにしています。