- エピソード8 | 野中ゆかり・たいが
- カッパカッパ
山形県の大蔵村には最上川っていうおっきい川が流れてて、昔は川を渡る橋もなかったから、向こう側に行きたい時は小さい渡し船で渡ったりしていました。
みんな川のそばで遊んだり、泳いだり、魚とったりとっても大切な存在となっている。
夏になると子供達が川で泳いで遊んでいるんだけど、泳いでっ時に川さ棲んでるカッパからグイッと足を引っ張らって溺れないように毎年初もぎキュウリは川さ流してお供えしたっけんだって。
キュウリはカッパの大好物だからね。
それから川からの眺めも抜群で、要の松って呼ばれる松林の崖が見えるのね。
その崖から昔むかしお姫様が川にドボーンと身投げをしたんだって。
そのお姫様は緋鯉になってその淵の主になったんだ。
その緋鯉は毎年8月16日のお盆の夜に、キレイな女の人に姿を変えて盆踊りに来てるっていう伝説があるんだって。
カッパカッパ
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