去る1月6日、メディアミックス(メディア演習:2年 担当・今村直樹)の授業に特別ゲストがやってきました。
東京の映像制作会社パラダイス・カフェから高木徳昭さん・松本佳奈さん、小内史也さん。
有名なCMや映画制作を数多く手掛ける会社です。
今回はそれぞれ立場が異なる3人から本当にいろいろな、貴重な話を伺いました!
高木さんは物腰もやわらかく、とってもダンディなのですが、なんと現役のプロデューサーでありながら、代表取締役も務めるパワフルな方なのです。
パラダイスカフェでは、CMだけでなく映画制作も行っています。
どうして長編映画を撮ることになったのか?その時の苦労などを実体験をまじえてお話しして下さいました。
「いい映画をつくれば、お金はあとから入ってくると思っていたんだよね」という言葉は、なかなか重みがあります。。。
しかしそのあと、有名な映画を次々と生み出す会社に変わっていきます。
「かもめ食堂」「めがね」「トイレット」などの素敵な作品の数々。
そのきっかけや、ヒットするためのヒントなど、とても興味深い話が続きます。
また、パラダイスカフェの特徴である『映画のようなCM』や名作CMをたくさん紹介して下さいました。昔は有名映画監督がCMを撮るということが今よりも普通に行われていたようです。
みんな大好きなあの監督がCMを撮っていたということを知り、学生も驚いたのではないでしょうか。(書いている私も驚きました)
そしてCMディレクターでもあり、映画『マザーウォーター』の監督もつとめた松本佳奈さん。
大学時代はデザインを勉強していたそうです。
実ははじめから映画監督を目指したのではなく、「ごく自然な流れで」映画監督になったのだとか。
「はじめは映画のメイキング映像などを作っていました。映画の世界はなんだかすごくきつくて怖いところだと思っていた」と話す松本さん。
CM会社に入り、CMを撮る傍ら、こういうの作りたいんだけど、という話に乗っていたらいつの間にか映画を撮ることになっていたそうです。
静かですがとても芯のある女性!という印象の松本さん。なんと一児の母で、「今日は子どもを置いて来ちゃいました」という発言に拍手をする女子学生も見られました。
そして最後は小内さん。
実は小内さんは2年前にこの映像学科を卒業したOBなのです。
まだ2年しかCMの世界にいませんが・・・と謙遜しながら、みんなが見たことのあるCMの裏側を解説してくれました。
普段は見られない特撮CMの現場について話す小内さんは、現役学生からはとても輝いて見えたのではないでしょうか。
学生の頃は照明部志望だった小内さんが、CMの世界を志すきっかけについても話してくれました。
「ひとつの作品をつくるのに、本当に色んな技術の人の力が使われていて、そういった人たちを知らないのはとてももったいないと思った」
学生の時にはわからなかった色んな分やのプロフェッショナルと日々を過ごし、とても刺激になっているそうです。
社長に見守られ、緊張の中話す小内さん。
映画を志す学生が多い映像学科生には、色々と発見があったのではないでしょうか。
何より、入社2年目の社員と社長が同じ立場で話をする場を設けられる会社がある、と知れたことも大きいことだと思います。
まだまだ就職のことなど先…と思っている2年生も、なんとなく自分の将来が考えられるきっかけになったかもしれません。
非常に濃厚な3時間でした!
パラダイスカフェの皆さん、どうもありがとうございました!
パラダイス・カフェ:http://paradisecafe.co.jp/