新しい年が始まりました。一年前には東北芸術工科大学で教えることも、『ヴィヨンの妻』という映画を撮ることも思いもよらぬ事でした。怒濤のように押し寄せた二つのプロジェクトと格闘した一年が終わり、そのおかげで正月休みをのんびりと過ごしながらも、撮り終えた映画の後悔?と新学期から始まる大学の準備のことが、滑空する鳥の影のように頭をよぎります。
しばらくは映画の完成に向けて、ポストプロダクションの仕事が続くのでそれをこなしながら、新学期が始まるまで映画づくりの流れをブログでゆっくりと話してみましょう。
まずは『ヴィヨンの妻』を撮影した東宝撮影所の玄関です。正面にゴジラが来訪者を迎えます。そして左には黒澤明監督の『七人の侍』の壁画が描かれています。では、次回からカメラも中に入ってみましょう。