映像プロデュース論


前田哲准教授が開講されている映像プロデュース論、4人目のゲストはプロデューサーの久保淳さんをお招きして講義が行われました。
久保さんの主なプロデュース作品は、「Avalon」(監督・押井守 2001年、第54回カンヌ国際映画祭・特別招待作品)をはじめ、「斬〜KILL〜」(08年)「ASSAULT GIRLS」(09年)「28 1/2妄想の巨人」など、押井守監督作品のプロデューサーとしてご活躍されています。
第1週目は、「ASSAULT GIRLS」の絵コンテや「Avalon」の映像をもとに、映画製作の裏話をお聞きすることができました。「Avalon」のとあるシーンで使用される戦闘機にはポーランド政府の特別軍用戦闘機が用いられており、撮影ぎりぎりまで戦闘機が使えるかどうかわからなかったことや、海外のロケでは撮影禁止の場所が多く、許可書や機材、出演者のギャラにおいても日本の映画製作とは異なる点が多いことなど、興味深いお話ばかりでした。
2週目は押井守監督が初めて演出を手掛けた舞台「鉄人28号」の企画書の内容を見ながら、実際の現場では映像作品をどのように伝え、プレゼンテーションするか、といったお話を伺いました。映画製作には莫大な資金が必要です。プロデューサーは監督の仕事の環境を整えるだけではなく、こういった仕事もあることを学びました。
「どの作品も子供のようなもので、一つ一つに思い入れがある」といった久保さんの言葉が印象的でした。
久保淳さん、ありがとうございました。

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