己の殻を突き破れ!

2008年度・映像コース・卒業・研究・修了制作プレゼンテーションに招かれた。
都合で2日間しか伺えず。申し訳ない。
その2日間の作品たちに対して感じたままの私的で一方的な一言感想を書きます。

「タランテラ」→残酷なのがいい。
「溺れる月」→痛くてヒリヒリする感じがいい。
「夜明け前、まぶたの裏」→質感がいい。一人で眠る時の淋しさや恐さや不思議さが感じられていい。
「そこらぢゅう舞う」→レジュメの文章がとってもいい。日陰の猫、サイコー。
「ハイテンションボーイ・ローテンションガイ」→主人公ふたりのキャラがいい。もっと短くできるはず。
「メガネ白書」→メガネ愛は分かるが、もっと掘り下げるべき。もっと短く編集するべき。
「再生日記」→詩的でいい。次の作品に期待したい。
「SEX CANDY」→作家性、個性ともに強く感じる。面白い!レジュメの文もいい。
「誰も知らないプッティング」→めっちゃかわいい!静かだが見入らせる力がある。
「さむいひ」→会話が素晴らしい。ふたりの主人公もいい。可能性を感じる。ぜひ取り直しを編集を、頑張れ!
「その花が混入した猥ざつ」「憂鬱な快晴、溶ける窓」「まさぐり」→その着眼を生かしてみたら、と感じた。指紋のドアップとか。
「DANCHILDREN」→タイトルが秀逸。ユニークでキャラも色使いもいいがレベル高いからこそ、予想を裏切ってほしい。
「盆の逃水」「指先の透過」→素晴らしい!世界がある。
「髪に付けた明るいリボンに わたしの心は軽い」→自由勝手な感じはいいが、習作にしか見えない。編集をすることで変わるはず。
「宙に沈む」→光がうまく捉えられてていい感じ。
「びいどろの味」→もっと作品を突き放して編集をやり直すべき。
「本田静作品集」→ビニールワールドが凄くいい。あの家族の物語が観たい。FUTONTOWNは、本質を捉えてて素晴らしい。
「Curve Square」→音入れるべき、短くすべき。
「Calling」→説明し過ぎ、テーマ、素材はいいのだから編集し直すべき。
「チルカ」→センスと可能性を感じる。
「パパとママはモンスター」→まどろっている感じかいい。
「re゛composition」→音入れるべき。強弱つけるべき。
「はじまりはまつ毛の先から」→エクセレント!美を感じる。あなたしか描けないものだと思った。

以上、感じたままにボールを投げてみました。
受け取るもよし無視するもよし。

先日、最後に話しましたが、
全体的に感じたことは、
余りに内向き過ぎて、
観る人のことを考えているのか?
と感じました。

対象をもっともっと突き放して、
冷静に冷酷に見つめる必要があります。
作りたいモノを作るのではなく、
面白いモノを作るべきであるはずです。

発表する訳ですから、
あなたの作品を初めて触れる人のことを考えてみてください。
第3者の意見を参考にするのも大切です。
素材を作り直す、撮り直すのがムリでも、
編集で大きく変化します。

自分を裏切って、殻を突き破ってみるチャンスです。
よくできた作品なんかより、とんでもない失敗作に、
僕は可能性を感じます。

卒展までの時間、余りないでしょうが、
まだまだできることはあるはずです。
あがいて、もがいて、悩んで、考えて、
最後の最後まであきらめずに、
ラストスパートを!

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