3日目、12月26日は東宝撮影所でのブルーバック撮影でした。
バスケットコートくらいの広さの体育館の様なスペースで、壁の一面に黄緑色の布をぶら下げ、上からワイヤーで役者さんを吊っていました。吊られる役はブランコの時の男の子でとても楽しそうに撮影していました。役者さんの本当の笑顔を撮るために監督がたくさん話しかけていて、現場は和やかな雰囲気でした。
ここではレールにカメラをのせての撮影でした。撮影前にレールが曲がっていないか、ガタつかないかを入念にチェックしていました。ワイヤーの左右に揺れる動きとカメラの動きのタイミングが難しそうでした。
この日は、東宝撮影所全体をスタッフの方に案内して頂く事ができました。東宝撮影所のホームページを見るとわかるのですが、ステージ以外にもポストプロダクションセンター、アクターズセンター、装飾棟、作業棟、大道具棟など様々なスペースがあります。どこを通っても映画製作のための機材や道具が置いてあって、ここから日本の映画が作られているのだと思うと、なんだかすごい所に来てしまったなと感動しました。
3日間を通して強く思ったのは、関わる人数がかなり多いなということでした。今までなんとなく見ていた映画のエンドロールは、その映画に関わった人の名前が書かれていて、もちろん分かってはいたのですが、あらためてその多さを実感しました。全員が良い映画を作るために、その為だけに動いていて素敵な現場だと思いました。
前田哲監督コメント「日大芸術学部の学生5人が、今回の撮影現場に見習いとしてついた。その中でも18歳の女子は、途中から助監督として採用してカチンコを叩いてもらった。現在の編集作業にも勉強のためについている」