2012年10月27日(土)21:15
「旅の贈りもの 明日へ」の初日舞台挨拶が行われ、出演者の前川清・酒井和歌子・山田優・清水くるみ・須磨和声と前田哲監督が舞台挨拶を行った。
「旅の贈りもの 明日へ」新婚の山田優がウェディングドレスについて語る
40年以上前に絶たれた初恋の人との絆を辿る旅に出た初老の男を中心に、人生の転機から一歩踏み出そうとする人たちの姿を描いた感動作。東京国際映画祭でも上映され好評を博したが、一足先に公開されたロケ地の福井に続き、いよいよ全国での上映がスタートした。
歌手、バラエティ、俳優と長い芸能生活で多才ぶりを発揮してきた前川は、以外なことに本作が映画初主演だが、マイクを向けられると不機嫌な表情で「別に…」と言ったきりダンマリ。場内が大爆笑に包まれると、「どうも本日は有り難うございます。いつもペコペコしているので、これを1回やりたくて(笑)。世知辛い世の中ですが何かホッとするような映画なので、夫婦でいらっしゃっている方なら帰り道は手をつないでもらえたら嬉しいです」とPRした。
物語にちなんで初恋の思い出について聞かれると、「初恋には淡い初恋と本当の初恋がありますが、淡い初恋は中学3年でクラスの副委員長、当時は夜も眠れませんでした。でも、大人になってからは、意外と会わないほうが良いですね。何回か同窓会にも出ましたが、会わないほうが良かったなという方と、会えて良かったなという方がいらっしゃいますから(笑)」と、リアルな忠告も。
結婚を控えた女性を演じウェディングドレス姿を披露した山田は、私生活でも小栗旬との結婚から日が浅いが、「見終わった後で心が暖かくなるような映画なので、楽しんでいってください。やはり、ウェディングドレスを着るとピュアな気持ちになりますね。役と気持ちがリンクする部分がすごくあったので、自分のことを考えながらこの作品と向き合えました」と、撮影を振り返った。
夢を見失ったヴァイオリニストを演じた須磨は映画初出演だが、実は本職もヴァイオリニスト。祖父が映画看板の絵師だったこともあり、映画にはずっと興味を持っていたというが、「右も左も分からないまま現場に入って監督に怒られてばかりでしたが、撮影はほんとうに楽しかったです。祖父が現役だった頃にはたくさんの映画を見させてもらったので子供の頃から映画は好きでしたが、演技ではなく映画音楽に興味を持ったので、音楽の道に進みました」と、ヴァイオリニストになった理由を語った。