半農×半映画経験報告書

半農×半映画経験報告書

 

今回私は演出見習いとして、助監督サードの仕事をさせていただきました。

助監督サードの仕事として、カチンコ、小道具・消えもの管理を行いました。

大学の卒業制作でも助監督サードを経験していましたが、今回の撮影では学生映画撮影とプロの現場での役者に対する対応、助監督としての仕事を改めて学ぶことができたと思います。

 

役者さんとの関わり方

学生映画では、どうしてもキャストをお願いする立場であったり、学科外の方にお願いする場合失礼がないように、これからも撮影に協力してもらえるように特に神経質になりキャストケアを行っていました。しかし、プロの現場ではキャストさんのことを「俳優部」と呼ぶように、役者さんも映画を作るスタッッフの一員だということを意識することができました。大学での制作では、俳優部としての接し方をする、というわけではなく、映画をつくるためにスタッフキャスト共に多くの人が自分の中のベストを尽くして協力してくれているという意識を持って全員と接したいと感じました。

 

小道具への拘り

助監督で小道具管理をするとき、今回は食事のシーンが多く、郷土料理を用意する必要があったのですが、メニューの選定や料理をお願いするのは殆ど助監督の仕事でした。行っていたのは先輩の助監督だったのですが、その際地元の方にお料理のメニューだけでなく、習慣だったり調理方法であったりと詳しくお話を聞いたりする姿を見ていて、料理や習慣の1つ1つが画に影響する大切な演出物であることを感じることができました。

助監督が現場の進行以外にも画に関わるものの演出を行っている部分を見て、演出部と呼ばれる理由がわかった気がします。私の中では、監督が役者の演出を集中して行うために助監督の仕事があるのだと思いました。

 

私自身が監督をしたとき演出に集中できるように助監督にやってもらいたいことを、他の学生が監督をした際に私自身ができるようになりたいと思います。

しかし、助監督は監督の補佐ではなく一人の演出として仕事が行いたいと強く意識したいと思いました。「演出部は現場ではわからないって言っちゃいけない」とご一緒させていただいた助監督の方にアドバイスをいただきました。

現場でのスタッフ間の情報のパイプであると同時に、もう一人の監督のように現場を把握して活動する必要があるということだったのではないでしょうか。

4年生になり、卒制に向けみんなで協力して作品を作っていく時に、半農半映画の10日間で学んで来たことをみんなのためにも自身のためにも惜しげなく発揮して乗り切っていけたらいいなと思います。また、学んで来たことを2、3年生に伝えて、伝承させていきたいです。

 

 

映像学科3年 真木千鶴

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