映画「エターナルサンシャイン」を観て。
監督のミシェルゴンドリーのMVを見たことがあったりしたので、あーなるほど、と思いました。映像としてはCGとか、物の大きさでおもしろく見せていたりしていて、こんなこともできるのかと驚きました。また手持ちのカメラで撮っていて、人の記憶とか、思い出とか、そういうイメージが濃くなるような撮り方だと思いました。授業でサクラダシネマでみてもいいなと思うくらいほんとにおもしろかったです。
やっぱり消したい記憶は生きている時間が長ければ長いほど多くはなるとも思うのですが、でも逆に幼少期の記憶のほうが根付いていたり、大人になればお酒などにも逃げることはできるしなあ、なんて思ったりしました。恋愛に関してはいつの恋愛でも一生懸命になるものだし、消したくても消せないもどかしさとか、切なさとか、ううむ、苦しい思い出がわたしにもよみがえってきました。前田先生が入学当初の講義だかでいつでも恋愛相談受け付けておりますとおっしゃっていたことも思い出しました。嫌な記憶も、好きな記憶も、忘れられない記憶というのは自分の人生においてのターニングポイントというか、忘れられないことにはそれなりの理由があって忘れない、ということを強く感じました。映画では、主人公の恋人を強く想い忘れたくないという葛藤、受付嬢の記憶を消してもまた好きになってしまうという想いの強さが美しいと思いました。わたしはそこまで人をすきになれるときがくるのだろうか・・と不安にもなったりならなかったり。人間関係が煩わしい今、友情でも恋愛でも、だれかとそこまで深い関係になることを恐れている自分がいたことにも気づくことができました。恋愛かあ・・わたしは彼氏に振られたとかいう友人を内心不思議に感じていました。そこまで好きになれる人がいることがまず羨ましいし、そんな人と出会うことすらできないわたしはなんなのだろう・・と虚しくなったりもしました。もっといろいろな人と出会って、忘れたくても忘れられない記憶を作りたいです。
映像学科2年 K.M