ARS ELECTRONICA #2


ARTISTは、今の、そしてこれからの時代性に非常に敏感です。ARTISTのイマジネーションからこの時代性をテーマに捉えた興味深い作品が多く展示されていました。
常識的な倫理を超えるタブーにも果敢に挑んでいます。
ARTは自由意志のもとに行われます。自由意志を認めるということは、善・悪を選択するのも自由であることになります(定義的に)。そもそも生物の進化には善悪のモラルは存在しません。移り変わる環境に適した強い生物が生き残り進化していきます。この作品を皆さんはどう考えるでしょうか?

■作品名:Genepet Series 01
作者:Adams Brandejs (CA)

動物(PET)をプロダクトとして、バイオ技術で量産し、スーパーでパッケージして販売する。(今回この作品はもちろん本物の生物ではなく模倣である。)
バイオエンジニアリング遺伝子操作で作り出される動物へのアレルギーは、今は非常に強く社会で許容できるものではない。しかし将来、このアレルギーは薄れていく。Natural(自然)とProduct(製品)との境界は曖昧になる。 マスプロダクションで作られたPETがスーパーに並ぶこともあり得る。

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