大学院映像領域の岩崎孝正さんの映像作品「福島の光景+α(2014)」が、SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ 映像ミュージアム公募展「MEC Award(メックアワード)—Media Explorer Challenge Award—」で佳作9作品に選ばれました。
MEC Award2015 http://www.skipcity.jp/mec2015/
「福島の光景+α(2014)」 2014年/映像/14分59秒
津波で跡形も無くなった土地、地震で倒壊した家屋、福島第一原子力発電所の事故により人の営みが消えた村や町―。カメラに映しだされた風景は、3・11以降、私たちに起きた出来事の内省を迫る。風景は福島のいまを、「被災地」の現状を、静かに語る。
3月12日の福島第一原子力発電所の爆発により、日本全国に放射能がまき散らされた。放射線の被害により、福島の土地は、居住制限区域、避難準備解除区域、帰還困難区域という立入可、立ち入り不可の線引きがなされた。
私は放射線の影響を受けた土地である双葉郡浪江町請戸港周辺、浪江市街地、南相馬市小高区村上海岸、南相馬市烏崎海浜公園(真野漁港)、相馬郡飯舘村、伊達郡川俣町、双葉郡葛尾村、田村市都路町、双葉郡楢葉町、双葉郡富岡町の風景を撮影した。
福島の土地はいかなる場所となったのか。放射線の被害を受け、人々はどこへ向かうのか。福島の土地の現状を伝えるドキュメンタリー。