小山吾郎さんから、学生の皆に便りが届いたので、ペーストするね。
足音練習の秘技を伝授致します。講義のときに触れれば良かったんですが、どうか今からでも教えてあげてください。
1。底が固い靴で固い床を歩いてみます。(練習には男女問わずサイズの合った男性用革靴が望ましいです、スニーカーは不可!)実際に移動しながら普通に歩きます。その際に良〜く足音を聞きます。
2。それから立ち止まりますが足だけは動かし続けます。この時、足音を「実際に歩いている時と同じ」に保つようにします。足踏み状態ですが、音は「足踏み」ではいけません。
これだけなんですが、意外と難しいんですよ。やってみてください。
足はかかとからつま先へ「転がす」のがコツです。「タ、タ」でもなく、「ペ、タン、ペ、タン」でもない、流れる、立体な足音がゴールです。
止まる、走る、階段を上がる、降りる、転ぶ、、すべて「本物をよくよく聞いてマネる」事からです。
僕は道ばたや駅で足音をひたすら聞く、というのをやります。駆け出しの頃は特によくやりました。今回の日本では「新宿駅のラッシュ」と「東大寺の修学旅行の団体」を立ち止まって聞きました。何千人も歩いてる場所って、聞こえるのは一人か二人なんです、不思議な事に。その足音の持ち主を見つけるのが、結構面白かったり、「あの人は自分の足音が新宿で一番大きい事を知らないのだ、フフフ、、」(←クラい遊び)。二条城のうぐいす張りの廊下は「おおー!」って這いつくばって聞きましたよ!小学生に笑われました。芸工大では、若者に多いんですが、かかとを引きずる足音、たくさん聞こえました。それと本館1階事務室前の踏み込まれた木の床、趣のある、い〜音してます。
講義でも言いましたが、「フォーリーは足音にあり!」です。頑張ってください!
小山