2011年12月26日、芸工大映像学科准教授の前田哲監督が、来年の秋公開に向けて撮影している映画「王様とボク」の撮影現場を見学しに行って来ました。映画の撮影現場を見に行けるなんて、これまで夢にも思っていなかったので、学科のメーリングから撮影見学の募集が届いたときは、本当に嬉しかったです。そして何が何だろうと移行と決めました。見学の前日、夜行バスにゆられながら、私は主従わくわくして眠れませんでした。
撮影場所は東京都世田谷区成城・砧にある東宝スタジオ。東宝スタジオは、日本国内の撮影スタジオの中でも最大規模だといわれている程あり、本当に広くて大きかったです。敷地内には10棟もの撮影用ステージがありました。中でも映画用の8番9番ステージは402坪もあり、日本一を誇るそうで、本当に大きくて圧倒されました、これならば、あの有名なゴジラも入れるなと実感しました。
そしていよいよ撮影見学。今回の撮影は、映画の冒頭シーンの撮影、主人公モリオが空間を吹っ飛んでいくシーンでした。そのシーンでは、幼少期のモリオと、”現モリオ”が出てくるシーンなので、二人のモリオ役の方にお会いすることが出来ました。”現モリオ”役の俳優さんは、仮面ライダーWのフィリップ役と、高校デビューの田村史也役をやっていた菅田将暉さんで、よくテレビで観る顔だったので、正直緊張しました。何万人ものオーディションを勝ち抜いただけあり、なんとも言えぬオーラを放ち、輝いて見えました。
撮影現場は、私が思っていたよりも、リラックスした雰囲気でした。今まで撮影現場というのは、とても厳粛で、誰一人私語は発さない、そんな雰囲気だと思っていたからです。かと言って撮影所に居た30人程のスタッフさんは誰一人としてボーっとしていることがなくテキパキと動き、自分の担当する仕事を、プロフェッショナルにこなしていました。仕事内容にもよりますが、これは結構なキャリアをつんでいないと出来ないなと思いました。
撮影開始。スタッフの方が天井から役者さんを吊り上げるロープをしっかりと固定してたらし、役者さんに装着。もしものことが無いように、時間をかけてしっかりと固定していました。背景にはグリーンバックを使用していました。撮影は、モリオ幼少期役の男の子から行いました。5歳くらいの男の子だったのですが、やっぱりまだ幼いから、監督の言うことを上手く聞き入れられなくて、なんだか大変そうでした。でも、7,8mの高さまで吊り上げられてもうれしそうにしていた姿には感心しました。
時間の関係上、”現モリオ”役の演技は見ることは出来なかったのですが、撮影所の見学は、とても勉強になりました。一人一人に仕事が配属されていて、すごく手際よくてさすがだなとつくづく感じました。前田先生がいつもと違って、本当にかっこ良くて、監督らしくて、緊張してしまいました。
自分がこの現場で働くことになったら、ちゃんと動けるだろうかって不安になった反面、やる気もメキメキ湧いてきました。
撮影見に行って本当に良かったです!また機会があったら、絶対に行きたいと思いました。行くべきだと思いました。前田先生ありがとうございました!!!