未来は君たちがデザインするんだ

青春の新たな1ページを一緒に始めようじゃないか!
青春というのは、年齢のことではなく、生き方の問題だ。
どんな生き方かというと、大きく3点ある。

1点目は、「寄り道をしよう!」
目的に向かって一直線に進むよりも、まわり道すると、いろんな発見がある。
今すぐには役に立たないこと、そんな無駄な時間が、無駄な距離が、無駄な遊びが、後々ボディブローのように、これからの人生に必ず生きてくるんだ。

2点目は、「大きな夢を持とう!」
人は何を成しえたかで評価されがちだが、本当は何を成そうとしたかで、人間の値打ちは決まる。
現実という壁に何度も跳ね返され、何度も失敗しても、自分はこの程度だと決めつけたり枠にはめたりしないで、あきらめずに粘り強く何度もトライし、とことんまで可能性を追求し、大きな夢を持ち続けよう!
夢に向かってトライし続ける姿が、なによりも輝いているんだ。

3点目は、「想像しよう!」
テクノロジーがとてつもなく発達し、情報が溢れ、人が想像する余白さえも埋め尽くしている。
世の中がどんどん息苦しくなってきている理由もそこにある。
一方的に与えられる情報を鵜呑みにしないで、自分なりに、疑ったり、調べたり、悩んだり、考えたりして、常識や既成概念にとらわれずに、自由に想像力の羽を広げよう!
一方的に教えられた答えはなかなか記憶に残らないが、自分で興味を持って調べたこと、考えたこと、想像したことは一生忘れない。

私の最新作、映画『ブタがいた教室』は、実話を基にした映画である。
映画化したい!と心に決めてから、15年もの月日がかかって実現できた。
寄り道も、夢を抱き続けることも、想像することも、とても困難だからこそ、とてもおもしろい。

自分が何をしたって、世の中たいして変わるもんじゃないと思っているなら、それは大きな間違いだ。
なによりも、そんな思いでいたら、生きていくのがつまらないだろう。
誰しも、「芸術」と出会って、心を揺さぶられたことがあるはずだ。
それは、時代を超えて、国境を越えて、人々に共鳴している。
その共鳴が世界を変えていく「力」になるんだ。
何もしないと何も起こらないし、何も始まらない。
恥をかいたり、バカをしたり、失敗することは、青春の特権だ。
結果を恐れず、トライしよう! 迷うなら、トライしてみよう!
体験し、失敗することが大切なんだ。
そこから学ぶこと、知ることが、本当の身になる。
自分にしかできないことが何かあるはずだ。
それを見つけることが成長していくことなんだ。
大学の4年間で「何か」を見つけだし、表現してみようじゃないか!
それは大それたことでなくていいんだ。でも、自分にしかできない何かがあるはずだ。
未来は、君がデザインするんだ! 

前田哲

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