9月にオーストリア・リンツで開催されたアルスエレクトロ二カに行ってきました。これは、芸術、先端技術文化の祭典です。
ARSの特徴は、現在の先端科学技術が、我々人類の<社会そしてART>に、どのように影響を与えているのかを、文化的観点から捉えようとする姿勢を持っています。
フェスティバルでは、展覧会、パフォーマンス公演、作品上映、そして、シンポジウムが開催されます。
幾つかの作品を、これから数回に分けてに紹介していきます。
特に倫理的に議論されるべきもの幾例かを紹介することにします。
ARTISTのイマジネーションに制限を付けるべきではありません。これからの未来社会を予言するような作品も登場します。科学技術の発展の結果、将来起こりえる社会的問題点を赤裸々に作品に表現していくのもARTISTの役割であると信じます。
まず、第一回目は、HYBRID ART 部門のGOLDEN NICA 賞(最高賞)
作品名:NATURAL HISTORY of the EGNIMA
作者: Edurado Kac (US) with his scientific partner Neil Olzewski
鑑賞植物petunia(ペチュニア)のDNAに自分の血から採取したDNAを混ぜ、新種EDUNIAを栽培した。現在、植物同士の遺伝子配合は、あたりまえのように行われているが、Kacは全くの異種である人間(自分)のDNAを組合せた。「異種のアイデンティティ(自分)を異種(植物)の中に確認」する作業をART作品として捉えています。