ARS ELECTRONICA #3

作品名:Nanotopia、Future Farm
作者:Michael Burton

これらは今の経済社会を極端に象徴した作品である。現在、合法的そして非合法的に、人間の臓器の売買、卵子、精子の提供、頭髪からつくられるカツラの販売、これらは現実的に行われている。Nanotopia、Future Farmは、その延長線上にある未来のシナリオを予測している。 絶望的に貧困な人々は、自分の肉体を、臨床的・薬学的に利用できる農場FARMとして提供し金銭を獲得する。バイオエンジニアリング操作されたウィルス・バクテリアを皮膚に移植し、たとえば皮膚上にイボなどを発生させる。栽培されたそのイボから、医学的に役に立つ薬品物質が抽出される。もちろん、これらの作品は、作者自身の未来社会への警鐘である。

先月、山形で開催されたドキュメンタリー映画祭の最優秀賞は、NEO LIBERALISM 新自由主義についての有識者達の意見をドキュメントした作品でした。イデオロギー、主義、善・悪で世の中が動いているのではなく、何をどうすれば、国益になるか、企業の利益になるか、生き残るためにその選択が最優先。
この傾向は幾つかのHOLLYWOODの娯楽映画の内容を見てても露骨に感じることがあります。正義の味方ヒーローは、今居るのかな?

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