
博物館実習1は、学芸員資格課程に必要な講義系授業をすべて履修した学生が受講可能な演習です。
順調にいけば3年生の後期から受講できます。
今学期の第1回目は「綿布団づくりと仏像の梱包」。
まずは薄葉紙で紐をつくります。

その後、ふたり一組になって綿を薄葉紙で包み、綿布団をつくります。

綿布団が出来上がると、作品を梱包する際の注意事項を説明し、立体作品の梱包を行います。
まずは人物象を梱包するつもりで、お互いに梱包しあいます。その際、作品を傷めないよう、どの程度の力を加えるか気を付けながら、先ほど作った綿布団と紐を用いて梱包を行います。
「看護師になったみたい」とのつぶやきがあちこちから・・・

つぎに実際に仏像を梱包していきます。
「顔」は命ですから、特に大事にね!
デリケートな手の部分も十分に気を付けましょう。

仏像は1体しかないので、それ以外の人たちはだれかを仏像に見立て、顔以外を梱包していきます。
「あったかーい!」
包まれた人は綿布団の暖かさを実感したようです。

博物館実習1では美術品の取扱いと展覧会企画を同時進行で行っていきます。
講義系授業とは異なり、頭より手を動かす授業です。
しっかりとついてきてね!
担当教員:和田菜穂子