掲示板|活動レポート

長野県信濃美術館 学芸員募集のお知らせ

長野県信濃美術館では、若干名の学芸員を募集します。詳細については、キャリアセンターに募集要項がありますのでご確認ください。

 

1.雇用形態、職務内容

長野県文化振興財団 臨時的任用職員

展覧会の企画実施、地域との連携事業の企画実施、教育普及の企画・運営(ワークショップ・講座等)

 

2.雇用期間

平成27年4月1日~平成28年3月31日 (毎年契約更新、更新する場合は3年以内又は指定管理期間以内)

 

3.雇用資格

(1)学芸員資格を有すること  (2)美術関係の科目を専攻し、4年生大学卒業以上  (3)普通自動車運転免許証を有すること

 

4.応募手続き *小論文のテーマなど詳細については必ず募集要項を確認すること。

(1)履歴書  (2)研究業績の概要  (3)小論文2本  (4)返信用封筒

 

5.応募締切

平成27年1月31日(土) 17:00必着

【ミュージアム資料論】こども用ワークシート

あけましておめでとうございます!

みなさん、今年を漢字一文字で表すと何でしょうか?そんな問いかけをしつつ、本年の授業開始です。

今年最初の「ミュージアム資料論」は、冬休みの課題提出&発表でした。課題は「こども用ワークシートの作成」です。

「本当に美術館にあるみたい!」という声もちらほら。

この調子でがんばっていきましょう。今年の授業もあとわずかです。

 

担当教員:和田菜穂子

【博物館実習1】展覧会企画の最終発表会

3年生 が受講している「博物館実習1」では毎年7階ギャラリーを会場に設定した展覧会企画を提案しています。 その最終発表会が先日行われました。 3,4限のクラスと、5,6限のクラスの総勢32名による合同発表です。

その前にゲストでお越しいただいた神奈川県立近代美術館の学芸員長門佐季さんによるレクチャーがありました。

3年生のみなさんは来年「博物館実習2」へ赴きますが、事前にレクチャーがきけて、ある程度心構えができたのではないでしょうか?

その後、学生によるプレゼンテーションが行われました。

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1. 遊び展 子どもたちの自由時間

2. 足と靴展 足下から世界は変わる

3. おみや 江戸と昭和の旅・みやげ

4. To me for me 夢の中での私との対話

5. ぴかぴか展 部屋の乱れは心の乱れ

6. 十二星座と芸術 神様の痴話げんか

7. persona WHO AM I?

8. 家族展 さあ、おうちにかえろう

9. にんぎょう展 学びとしての人形

10. 世界の航空会社 国の個性を見てみよう

11. シンデレラ ひとつではないガラスのくつ

12. 銀河鉄道のよる 本当の幸いとは

13. 世界の青 広重ブルーからクラインブルーまで

14. くも展 天上世界から水蒸気まで

15. 科学と芸術展

 

 

1チーム10分のプレゼンの間、50分の1の模型を会場内にまわして閲覧します。
ゲストクリティークは長門先生と山形美術館学芸員の岡部先生の2名にお願いしました。

今年の受講生は例年になくがんばってくれました。 ひとりで企画を進めた学生も増えましたが、 基本的には2人か3人という少人数で企画を考え、 模型を作成し、ワークショップ体験も行いました。

 

3年間、課題に追われつつ、がんばってついてきてくれた皆さん。自信をもって来年の「博物館実習2」に臨んでください。安心して送り出すことができる学生が増えたと思います。みなさんの成長ぶりを大変よろこんでいます。

それでは楽しいクリスマス&お正月をお過ごしください。 できる限りミュージアムにいって展覧会を見ることも忘れずにね!

担当教員:和田菜穂子

【博物館実習】実習報告会

4年生の皆さんが無事に夏休みの実習を終えたので、その報告を3年生へ向けて行ってもらいました。まずは美術館での実習について、代表5人に報告してもらいました。

 3年生からいくつか質問を受け付けました。服装について、困ったことについてなど・・・・。その後、博物館について同様に代表5人に報告を行ってもらいました。

 3年生の皆さん、来年は皆さんの番なので、今からいろいろと準備をしておいてくださいね!

 2013年度実績(実習館)

郡山市ふれあい科学館スペースパーク、秋田市立千秋美術館、公益財団法人致道博物館、水戸芸術館現代美術センター、MOA美術館、山形美術館、いわき市立美術館、群馬県立近代美術館、千葉市美術館、宇都宮美術館、八千代市立郷土博物館、仙台市博物館、山形県立うきたむ風土記の丘考古資料館、千葉県立房総のむら、米沢市上杉博物館、戸田市立郷土博物館、福島県歴史資料館、遠野市立博物館、徳川ミュージアム、広重美術館、八戸市博物館、東京都現代美術館、小杉放菴記念日光美術館、東北歴史博物館、埼玉県立歴史と民俗の博物館、郡山市立美術館、公益財団法人大川美術館、富山県立近代美術館、柏崎市立博物館、北海道立近代美術館、損保ジャパン東郷清児美術館、兵庫県立美術館芸術の館、岩手県立美術館、府中市美術館、大分県立歴史博物館

担当教員:和田菜穂子

【ミュージアム教育論】宮城県美術館にて

台風が再上陸?といわれた雨の土曜日。ミュージアム教育論の課外授業で、宮城県美術館へ行ってきました。講師は斎正弘先生。宮城県美術館設立当初から教育普及部を立ち上げ、35年以上活動を続けています。午前の部は10歳以上を対象にした「美術探検」です。通常のギャラリートークとは異なる斎先生のお話に、みんな釘づけです。

 

 

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午後の部は10歳以下を対象にした「美術館探検(びじゅつかんたんけん)」です。「アートをみる」のではなく、「美術館という場所」を探検します。絵が展示してあるギャラリーには行きません。バックヤードツアーとも違います。こどもたちがわくわくするのは、むしろ大人に怒られそうなヒミツの出来事のほうですね。この「びじゅつかんたんけん」にはそういった要素がたくさん含まれています。

 

 

 

  

 

 

斎先生いわく、「そこはエッチなものが飾ってあるから、こどもは見ちゃいけない」というと見たくなるのがこども。通気口をのぞいてみたり、機械室の扉を開けてみたり、外でどんぐりを拾ってみたり、生垣の狭い中を腰をかがめて潜ってみたり、本当にわくわくする内容でした。

「信じる力」。「トトロは本当にいる!」と信じていれば、それはこどもに伝わります。逆に信じていなければすぐに見抜かれてしまいます。斎先生はこどもの頃、「トトロみたいなもの」(その頃はトトロじゃなくて、神社できつねに化かされるとか言われていましたが・・)を実際にみたことがあるそうで、だからこそ話に説得力があるのでしょう。こどもたちも斎先生の言葉を信じて、「トトロに会う準備」にしっかりついてくるそうです。

この2つの「探検ワークショップ」を通じて、「アートを信じる力強さ」が重要であることを再認識しました。

今週土曜日は先週の実践を踏まえて、「ミュージアムにおけるアート教育」の意義についてお話していただきます。

 

担当教員:和田菜穂子

【ミュージアム概論】ミュージアムグッズのプレゼン

山形県立博物館へミュージアムグッズのプレゼンにいってきました。

博物館は霞城公園の内部にあります。

梅雨明けしない山形は、まだアジサイが咲いています。

城跡に新しい門が出来ていました。

さて本日はミュージアム概論の受講生(1~2年生)62名を代表して、次の3名がプレゼンテーションを行いました。小林純さん(美術史・文化財保存修復学科1年)、柏倉桃子さん(美術科日本画1年)、筒井萌さん(グラフィックデザイン学科2年)です。

館長、副館長、学芸員の方に向けて、自分の企画と、今日来れなかった友人の企画を代わりに説明しました。

 実現可能かどうか、みなさんからご意見をいただきました。食べ物は難しそうです。他のミュージアムにはないもの、芸工大とのコラボレーションだから面白いもの、など是非やりたいですね~。

今回、わたしたちが提案したものは8つの企画です。 大きくふたつに分類されます。

ひとつは国宝「縄文の女神」を展開したもの。折畳傘 とハンドソープを提案しました。どちらも美しいフォルムを手にとって感じてもらうためのグッズです。今後、マーケットリサーチを重ね、デザイン開発をして、再度プレゼンを行いたいと思います。プロダクトデザイン学科と共同でプロジェクトを立ち上げたいですね。

もうひとつは「ヤマガタダイカイギュウ」をモチーフにしたもの。発掘キット、ぎゅーちゃん焼き、ダイカイギュウニュウ、クッキー、バッグなどを提案しました。こちらは実現可能な線でいうと、デザインをそのまま活かし、クリアファイルなどで応用できそうです。そして「ヤマガタダイカイ牛乳」がうけたので、牛乳を飲むための容器で展開していけそうです。

 

こちらが第一展示室にある「ヤマガタダイカイギュウ」の骨格標本です。

その他ユニークな提案として、コレクションが浮かび上がってくる「お茶漬け」の提案もありました。

 この授業は1年、2年生を対象とした「概論」ですので、長い目でミュージアムグッズの実現へ向けて、継続してプロジェクトを進めていきたいと思います。

最後にエントランスにあった巨大は「縄文の女神」と記念撮影。

 山形県立博物館の皆様、お忙しい中ありがとうございました。

 

担当教員:和田菜穂子

【博物館実習1】合同発表会

7階展覧会企画の合同発表会をおこないました。

全部で10チームの発表です。

 

 

 

 

 

 

永遠の黄金 〜それは幻想の世界だった〜

名言展 〜はじまりの言葉〜

みんなのヒーロー展 ~東北の英雄あつめたよ~

大洗展 〜ガールズ&パンツァーから見える町おこしの取り組み〜

FACE 〜いま、あなたはどんな顔をしていますか?〜

現代の風景 〜日常風景の新しい世界〜

くまてん 〜世界のくませいぞろい〜

やまがた色 〜三つの色展〜

大日本漫画大学ぼくらの教科書 ~漫画を巡る、漫画の展示~

10円玉物語 ~旅するお金と人の繋がり展~

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ゲストは宮城県美術館の斎さん(教育普及)と、岩手県美術館の根本さん(学芸員)でした。

長時間に渡る発表会でしたが、大変有意義な時間でした。

このあと、みなさんは博物館実習2が控えています。

ゲストの先生方に受けたアドバイスをもとに、今後に役立てましょう。

担当教員:和田菜穂子

【博物館実習1】ワークショップ企画

今日はワークショップ企画のプレゼン&実践でした。

1)黄金の仏像11体を作るワークショップ

願い事を書いて、金の飾りをそれぞれがつけます。

 

 

 

2)正義のヒーローと悪者

親子を対象にしたワークショップです。お面を作って、正義感をあらわす劇をおこないました。

ヒーロー研究所のふたりが趣旨説明

 

 

3)愛の格言、死の格言

はがきに格言を作り、発表しあいました。

 

 

 4)山形色のストラップづくり

各自が持ち寄った山形の景色の写真からストラップを制作しました。

5)ペーパークラフト戦車で大洗の街づくり

 

 

 

6)その人は誰か推測し、モンタージュをつくろう

 

 

 

7)もしもクマに出会ったら・・・

芸工大で、山で、街で、

クマはどこにでも出没する可能性があるのです。

 8)山形の未来の風景をコラージュする

 

9) 4コマ漫画を制作

ワークショップ用の冊子のクオリティが高くて、びっくり!

 

どれも実現できそうなワークショップでした。

参加していて、とても楽しかったです。

準備、おつかれさまでした!

 

担当教員:和田菜穂子

 

山形県立博物館見学会(ミュージアム概論)

 今日は午前の部、午後の部のふたつのグループに分かれて、山形県立博物館へ見学会に行ってきました。

エントランス前には「縄文の女神」の象が迎えてくれました。

 

 

まずは講義室にて高梨館長のお話

 

 

次に阿部副館長のレクチャー

 

 

 

展示室にて解説員の金澤さんによるギャラリートーク

 

 

見所その1 ヤマガタダイカイギュウ

 

 

「こどもの目線でジオラマを見てみましょう」

低い姿勢でジオラマを覗くと、普段気づかないものが見えてくるのです。

 

 

一番の見所は国宝の「縄文の女神」です。

2年前に見学会に来た時とは違い、国宝のための常設展示室が新たに設置され、24時間監視カメラ付きの場所で展示されています。

 

質疑応答も活発になされ、よい勉強会になったと思います。

山形県外からの入学者も多いので、学芸員資格課程の入門である「ミュージアム概論」は、山形を知るいいきっかけにもなりました。

「生きた学問」は、自分の足でまわり、自分の目で見て、自分の耳で聴くこと。

授業の見学会だけでなく、休日は自分の足でいろいろと見て回ってください。

 

山形県立博物館の皆様にはお忙しい中快くお引き受けいただき、どうもありがとうございました。

 

担当教員:和田菜穂子

山形美術館見学会

5月11日に「ミュージアム概論」の課外授業で、山形美術館に見学会に行ってきました。

池田満寿夫展を担当した学芸員の月本さんにお話しを伺いました。

学生からの質問も多く、今年の1・2年生は熱心だな~と感心しました。

 

担当教員:和田菜穂子

ワークショップ報告:キャンドルホルダーをつくろう!

5月5日のこどもの日に山形美術館にてワークショップをおこないました。

参加者は親子、家族全員、友達同士、その他いろいろです。

 

まずキャンドルホルダーを制作する前に、池田満寿夫の展覧会について、日本画コース3年の石原葉がわかりやすく説明しました。今日はニードルを使って透明アクリル板を削っていきますが、新聞や雑誌などの切り抜きを用いて、コラージュも可能です。池田満寿夫の特徴的な版画の技法を、子どもたちに理解できるようお話しました。

さて、いよいよ制作開始です。1時間でできるかな?

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各テーブルに学生のインストラクターがつきました。

胸につけた名札の色ごとにテーブルは分かれています。

 

 

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いつもワークショップでは、お父さん、お母さんの方が一生懸命になります。真剣そのものです。

 

 

 

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次々に完成していきました。前にあるテーブルに並べていきます。

 

 

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部屋の電気を暗くしたら、「わぁー!」と歓声が。

「きれい~」「すごい~」

幻想的な空間に早代わりです。

 

 

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その後、明かりをつけて、発表会です。

ひとりづつ、どんな作品をつくったのかマイクで話してもらいました。

 

 

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ワークショップに参加したスタッフです。ワークショップって、参加当日は楽しいのですが、実は準備が大変なんです。でもみんなで力を合わせて、打ち合わせを何回も行い、手際よく準備をおこないました。

左下から中野愛梨(グラフィック3年)、斎藤玲那(美術史文化財保存修復学科3年)、及川葉月(美術史文化財保存修復学科3年)、左上から菅野紗也香(グラフィック3年)、藤沢明穂(美術史文化財保存修復学科4年)、石原葉(美術科日本画3年)、月本さん(山形美術館学芸員)

おつかれさまでした!

 担当教員:和田菜穂子

【博物館実習1】丘の上の野外授業

今日は暦の上ではゴールデンウィークの祝日ですが、うちの大学は通常授業です。

お天気がよかったので、実習1の3,4限のクラスも、5、6限のクラスも、

1コマ目だけは、悠創の丘で授業をおこないました。

まだ桜が咲いています。

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まずは3,4限目から。丘の頂上まで歩き、「感動の丘」でプレゼンをしてもらいました。

ここから眺める山形の風景は絶景です。

 

太陽がかげると、ちょっと肌寒くなりましたが、外にいるほうが表情が活き活きとしています。

外での授業は気持ちいいですね~。

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5、6限目は、丘の中腹にあるベンチでおこないました。

 

 

もうじき、外にいられないくらい暑い夏がやってきます。

今日はすがすがしい気分で、野外授業をおこなうことができてよかったです。

 

担当教員:和田菜穂子

 

【ワークショップ】キャンドルホルダーの試作品

ワークショップの学生スタッフが集まり、和田研究室にてミーティングです。

それぞれが制作した試作品の 発表を行いました。

 部屋の明かりを消し、キャンドルを灯すと、線と色が浮かび上がります。

親子で楽しむワークショップです。

皆様のお越しをお待ちしています!

山形美術館 池田満寿夫展

ワークショップ詳細

 

(担当教員:和田菜穂子)

【博物館実習1】仏像の梱包

新学期がスタートしました。

心機一転、今年はなるべく活動レポートを頻繁にUPしたいと思います。

月曜日の3,4時間目と5,6時間目は、「博物館実習1」という演習の授業があります。
第1回目は「綿布団づくり」と「仏像の梱包」でした。

(担当教員:和田菜穂子)

【博物館実習1】けんちく体操ワークショップ

展覧会「記憶の声」の開催中に、特別企画として「けんちく体操ワークショップ」を行いました。

「なぜ、学芸員資格課程にけんちく体操なの???」と疑問に思う人がいるかもしれません。

展覧会のキーワード「記憶」に合わせたワークショップで、建物の「記憶」を身体に刻む、という趣旨で行いました。
そして、単なるワークショップではなく、ワークショップを進めるファシリテーターの育成を目的としました。

「けんちく体操」のワークショップは、体操を実演する2人と、体操を評価する博士の3人が講師として伺います。
体操をするのは「けんちく体操ウーマン1号(田中)」と「けんちく体操マン2号(大西)」で、評価をするのは「イサーム・ヨネ博士」です。彼らは全国各地で「けんちく体操」を普及させるためのワークショップを行っておりますが、博士に続く「マイスター」という制度を設けております。今回のワークショップでは、「けんちく体操博士マイスター」になるための育成ワークショップを特別に行っていただきました。

けんちく体操の詳細についてはこちら

 

「けんちく体操博士」は、まず写真スライドで建物の説明をし、参加者にポーズをとってもらいます。そして各ポーズに対しコメントをし、評価を加えます。さらに大事なのは、ワークショップを盛り上げる役目がある、ということです。
これは「けんちく体操」に限らず、どのワークショップにも共通なファシリテーターの役割です。

(手前の白衣を着ている人物が、イサーム・ヨネ博士)
*ちなみに彼は江戸東京博物館で研究員(学芸員)をしています。

 

こちらはプロの2人による実演。
「東京カテドラル」を身体で表現しています。
プロのとるポーズは、なんと美しい・・・

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では、わたしたちも!
まずはひとりでも出来る体操から。

これはベーシックな「東京タワー」です。
博士もポーズをとっています。

次は男子ふたりがポーズを決めます。
「東京ゲートブリッジ」。

こちらは「パルテノン神殿」です。
3人でポーズをつくっています。だんだん人数が増えていきます。

ウーマン1号が加わると、ピッと引き締まります。
参加していたみんなも次第に照れがなくなり、真剣になり始めました。

こちらはわかりますか?
有名なフランク・ロイド・ライトが設計した「落水荘」です。
その建物を知らなくても、写真スライドを見てからポーズをとるので誰でも参加できます。
ポーズを決めながら、建築の特徴を覚えていきます。

山形の有名建築「文翔館」。
どちらが美しいか対決をします。
ジャッジするのは博士です。

 

 

さて以下の3つを比べてみてください。
これは「メトロポリタン・チャーチ」です。

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最後は芸工大前の広場で記念撮影(3,4限のクラス)。
芸工大の建物をみんなで表現しました。

5、6限のクラスは、展覧会会場でそれぞれの得意なポーズで記念撮影。

みんな、いい笑顔です!!

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ワークショップを通じて、これは大人から子供まで楽しめるもので、建築を知らない人でもじっくり建物を観察する目を養うことができる、ということがわかりました。

ある意味、スケッチをするような感覚で、建物の特徴を瞬時にとらえ、表現する力が問われます。
そして、グループの結束力、コミュニケーション力が必要とされることがわかりました。

イサーム・ヨネ博士、
体操ウーマン1号の田中さん、
体操マン2号の大西さん。

長い時間お付き合いいただき、どうもありがとうございました。
「博士マイスター」を目指し、山形での普及活動を頑張っていきたいと思います。

(担当教員:和田菜穂子)

東北歴史博物館見学会

ミュージアム資料論の課外授業で、
東北歴史博物館に見学会に行ってまいりました。

まず会議室に全員集合し、学芸員の佐藤さんよりレクチャーを受けました。

次に4つのグループに分かれて、バックヤードツアーを行いました。今回の課外授業では約80名の学生が参加したので、一度に大勢の人数で、各研究室や作業室を回ることができないからです。

こちらは保存修復の専門家による解説です。

ミュージアムで働く学芸員や研究員は、それぞれの専門分野に分かれて、調査研究を行っています。
この部屋では、収蔵作品や資料の撮影を行います。

バックヤードツアーでは荷解室や収蔵庫前室も見せていただきました。

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Aチームはバックヤードツアーを終えると、各自で昼食をとり、展示室で自由行動となりました。

私は昨年に引き続き2回目の訪問ですが、
常設展示室はかなりスペースが広いので、
ゆっくり回っているとあっという間に時間がたってしまいます。

屋外展示もあり、移築した今野家の見学もできます。
ここではボランティアガイドさんが、親切丁寧に案内してくれました。
まるでおじいちゃんの家を訪ねた時のような、あたたかい気持ちになりました。

3階には「こども歴史館」があり、体験コーナーはこどもだけでなく大人も十分楽しめます。
学生たちも、コマ回しや火おこしなど、昔ながらのこどもの遊びに熱中していました。

丸1日かけての課外授業は大変充実したものでした。

普段は見ることのできないバックヤードの案内など、貴重な体験をすることができました。
ミュージアムの現場での課外授業は、まさに「生きた学び」となります。

学芸員の皆様にはお忙しい中ご対応していただき、どうもありがとうございました。

和田菜穂子(担当教員)

【博物館実習1】展覧会「記憶の声」 ワークショップ企画実践

7階ギャラリーでスタートした展覧会「記憶の声」に関連するワークショップを企画し、実際に授業内で実践を行いました。

展覧会初日です。
本館前広場に白い椅子が160脚並べられ、風景ががらりと変わりました。

MAS projectというチームが、「kaleidoscope 万華響」というワークショップを企画しました。
現在、過去、未来の自分について、グループで語り合うことを目的としています。

ホワイトボードに趣旨説明を記入していきます。
今日は「青空授業」にはぴったりのお天気です!

3つのグループに分かれてディスカッションです。

出てきた案をポストイットにまとめます。

それが7階ギャラリーの「記憶の森」の作品《言の葉》へとつながります。
「未来の自分へのメッセージ」を記入し、《記憶の樹》に吊るしました。

 

次の授業では、フルーツバスケットを応用した「voice バスケット」というワークショップを行いました。

輪になって椅子取りゲームを行います。
椅子に座れなかった人は、ボックスから紙を引き、質問に答えます。

「展覧会会期中に白い椅子が有効活用されますように」
という願いもあって、まずは展覧会初日に博物館実習1の授業で、率先してワークショップを行いました。

和田菜穂子(担当教員)

【博物館実習1】7階ギャラリー展示計画

4年生の博物館実習1の展示を終え、先日打ち上げを行いました。
しかしまだ展示の様子をUPしていなかったので、その様子をご報告します。

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4つのチームによる展示です。
会場全体。

 

「日本の化粧」

模型はすごく手が凝っています。

 

 

「ひろがるやさい展」

ワークショップで野菜染めをしました。

 

「人はなぜ写真を撮るのか」

ワークショップでは各自がミニアルバムを作成しました。

 

「ラブホ展」

展示会場でギャラリートークを行いました。
なぜ「回転ベッド」が登場して、今はなくなってしまったのか。興味深い話でした。

 

講評会では山形美術館の学芸員の岡部さんがきてくださいました。的確なアドバイス、ありがとうございました。

 

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打ち上げの様子です。

4年生のみなさんはこれから夏休みに、各地のミュージアムで「博物館実習2」を行います。
今まで学んだことをしっかり復習し、実習2に臨んでください。

ご報告をお待ちしています!

担当教員:和田菜穂子

ネコになりきろう!ワークショップの報告

先日、こども芸大にて「ネコになりきろう!ワークショップvol.2」を行いました。

その様子をご報告いたします。

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当日の進行打ち合わせ。
スムーズに進行が行われるよう、それぞれの役割分担を確認します。

スタッフの紹介です。
今日は1日ネコになりきるので、「ネコ名」での自己紹介です。「きゃしー」こと星みきさん。

まずはお面を作ります。

出来あがったら、お面をかぶります。
「ネコになりきる準備はOKかな?」

ネコ体操を踊ります。
スタッフはステージの上で、デモンストレーションです。

いろんなゲームを行いました。
これは「にゃんけんぽん」の「ぐー」。
背筋を伸ばすと、気持ちいいにゃん!

ゲーム「おさかな買いにいくにゃん!」。

親子でおさかな屋さんにお買い物に行きます。おさかな屋さんと「にゃんけんぽん」をして、勝つとおさかなが買える仕組みです。そして各チームでおさかなを集めるゲームです。

 

最後にふたたび「ネコ体操」。
深呼吸をして、人間に戻って終了。

 

恒例の記念撮影です。
ご協力ありがとうございました。

学芸員資格課程、有志メンバー。
星みき、河津光、小竹信、山口裕子、佐藤史織。(撮影:マルヤム、石沢)。

担当教員:和田菜穂子

 

Exhibition Planning Vol.7 7階ギャラリー展示計画



学芸員の仕事内容である展覧会の企画や運営を学ぶ学芸員資格課程「博物館実習1」を履修している4年生18名が、成果発表の展示会「Exhibition Planning 7階ギャラリー展示企画 vol.7」を開催します。
学芸員の仕事内容をより実践的に学ぶために本館7階を展示会場と想定し、4〜5名で1組のチームとなり展覧会を企画。展覧会ポスターや会場模型、ワークショップ企画などを展示します。発想の違いによって様々な企画案を生み出すことができる楽しさをこの機会にご覧下さい。
また、過去に履修した学生が企画したワークショップの実践映像も上映します。親子で楽しむワークショップ『ネコになりきろう!vol.2』(山形美術館、こども芸術大学/2011年)や、キッズワークショップ『うみのおと さかなのきもち』(山形美術館/2012年)など、どちらも充実した活動内容です。
学芸員資格課程の授業で企画されたアイディアが、実際の社会教育活動の一環として展開した成果をぜひご覧下さい。

◎展覧会概要
展覧会名:「Exhibition Planning 7階ギャラリー展示企画 vol.7」
会期:2012年年6月19日(火)〜29日(金)
時間:9:00〜19:00(土曜日は16:00まで/最終日は18:00まで)
休館日:日曜日
会場:本学本館1階エントランス(山形市上桜田3-4-5)
出展者:「博物館実習1」履修4年生18名
指導教員:和田菜穂子(美術館大学センター准教授)

福のりこ先生の特別講義を終えて

京都造形芸術大学の福のりこ先生と伊達隆洋先生をお招きし、
4コマ連続で特別講義&特別演習を行っていただきました。

まずは福のりこ先生によるレクチャーです。

「鑑賞とコミュニケーション」と題して、
「みる」という行為を、より楽しく、より効果的に、より意味のあるものにする、
というお話しをしていただきました。

次は「みることとACOP」と題して、
ACOP=Art Communication Project
のお話を伺いました。

福先生「キャッチボールのしぐさをしてみてください」

すると誰もがボールを投げるしぐさをします。
写真の彼もまさしくそう。

福先生「それはキャッチボールじゃなくて、スローボールだよね」

なるほど・・・

対話もスロー(投げる)とキャッチ(受ける)によって成り立っているわけです。

改めて「キャッチボール」という日本語表現について、
はっとさせられました。

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さて、5、6限目は「博物館実習1」を現在受講している4年生だけの演習です。

伊達先生によるワークショップを行いました。

3人一組になって、今度は「話すこと」だけでなく、「聞くこと」も同時に訓練します。

私も参加しましたが、
他人の話を一言一句漏らさずに聞く、
という聞き方を普段していないなぁ、
意外と適当に聞き流しているなぁ、
と思い知らされました。
少し反省です・・・・

 

最後はひとつの絵をみんなでじっくり鑑賞し、意見や感想を話し合いました。

ここでも改めて、他人の発言を聞いて、
はっとすることが多々ありました。

京都造形芸術大学では、芸術表現・アートプロデュース学科がありますが、
本学の学芸員資格課程でも「話す」ことや「コミュニケーション」に力を入れはじめています。

これからも他大学の授業を参考にしながら、よりよい授業を展開していこうと思います。

(担当教員:和田菜穂子)

【WS報告】「さかなのきもち」になる

ワークショップ後半は「さかなのきもち」です。

それぞれが作った「うみのおと」を持って、
こどもたちだけで輪になりました。

4.耳で聞く。

金子みすずの詩「大漁」をみんなで朗読しました。

次に、輪になったまま「音落とし」ゲームです。
これは「ハンカチ落とし」のハンカチを「音」に変えたもの。
よーく耳を澄ませておく必要があります。

5.身体で表す
「うみっこ」のお姉さんの真似をして、「うみの音」を奏でながら、身体を動かします。

みんな上手だな〜 

いよいよ、お父さんとお母さんも参加です。

海にいる生き物の動きを表現します。
 ・さかな
 ・クラゲ
 ・わかめ
 ・やどかり
 ・かに
 ・大波小波

などなど・・・

全員で「大波小波」を表現しました。

 

 

 

最後は「大漁ゲーム」です。
「うみっこ」のお姉さんたちが「漁師」に早変わり!!
「漁師」につかまらないように、「さかなたち」は逃げ切れるのでしょうか?

スティックを持っている大人たちは「波の音」を立てながら
「さかな」を追いかけます。

そして「漁師」も「さかな」を捕まえようとします。

 

 

最後は全員で大きな輪を作って、金子みすずの詩を朗読しました。

朝焼け小焼けだ大漁だ
オオバイワシの大漁だ
浜は祭りのようだけど
海の中では何万の
いわしのとむらいするだろう

「さかなのきもち」を理解できましたか?
このワークショップは、五感を使って「大漁」の世界を体験することを目的としています。

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最後に「うみっこ」のスタッフと記録係と記念撮影!

おつかれさまでした☆

 
* 山形美術館の学芸員の月本さん、山形新聞社のスタッフの皆さん、
どうもありがとうございました。

(担当教員:うみっこ先生 和田菜穂子)

【WS報告】「うみのおと」づくり

こどもの日に、山形美術館にて「うみのおと さかなのきもち」ワークショプを行いました。

プログラムはこちら。

今日の流れを説明しています。
手にもっているのが「海の音」を奏でるレインスティックです。

1.目で見る
展覧会会場で中島潔「大漁」のふすま絵を鑑賞しました。

2.口で話す
絵を見た後、感想を話しあい
金子みすずの詩「大漁」を朗読。

学芸員の方から絵の説明もありました。

3.手で作る
レインスティックと呼ばれる「音具」づくりについて、説明しています。

実はこの筒、昨年の震災後、山形総合スポーツセンターが避難所になっていたとき、
間仕切りとして使われていた紙管の余剰なんです。

海の世界をそれぞれが描いていきます。
必ずその中に自分の存在を入れることにしました。
中島潔の「大漁」の絵にも、いわしの群れの中に立ちつくす女の子が描かれています。

芸工大のTシャツをきているお姉さんは、このワークショップのスタッフ「うみっこ」のメンバーです。
学芸員資格課程の4年生で、本日の企画と運営を行っています。

みんな上手ですね~。

イルカに乗った女の子。

魚に囲まれていて、楽しそう。

次に、筒に絵を巻いていきます。

筒の中に音を鳴らすためのものを入れます。
パスタ、お米、乾燥麩、様々なものを用意しました。

下にふたをします。
お父さんお母さん家族みんなで協力して、ひとつの音具を制作します。

どんな音がするのかな?

「ざざざーっ」
耳を澄ませて聞いてます。

完成です☆
オリジナルのレインスティックが出来ました!

 

担当教員:うみっこ先生 和田菜穂子

*ワークショップの続きはのちほど・・・・・

 

【ミュージアム概論】山形美術館見学会

ゴールデンウィーク初日。
絶好のお花見日和です。

山形美術館は桜の名所、霞城公園のすぐ隣にあります。

今日私たち36名は、山形美術館に見学会に訪れました。
展覧会は風の画家中島潔が描く「生命の無常と輝き」展が行われています。
学芸員の月本さんに展覧会概要と学芸員の仕事についてお話を伺いました。

こどもの日はキッズワークショップ「うみのおと さかなのきもち」を開催します。

お楽しみに!

担当教員:和田菜穂子

ネコになりきろう!ワークショップ Vol.2

親子で楽しむ造形&身体表現のワークショップです。

日時:2012年5月16日(水曜日) 9:30-11:30
場所:こども芸術大学
企画:にゃんこ先生(和田菜穂子)とおねんさんたち(学芸員資格課程有志学生)

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好評につき、こども芸術大学にて、
にゃんこ先生と仲間たちが「ネコたいそう」を踊ります。

みんなで「ネコのお面」をかぶって、
「ネコたいそう」を覚えましょう!

よろしくにゃー!

にゃんこ先生(和田菜穂子)

キッズ・ワークショップ「うみのおと さかなのきもち」

山形美術館で親子を対象とした造形&身体表現のワークショップを行います。

(ちらし作成:阿部由希 グラフィック学科4年)

 

同じ方向を向いて泳ぐ何百、何千ものイワシの大群。ふすま絵の「大漁」は、金子みすずの詩に深く感銘を受けた中島潔が、5年もかけて制作したものです。生命感と躍動感のあるイワシの群れは、実は人間の「生」のために、「死」に向かって無心に突き進む「命の儚さ」を表現しているのです。このワークショップでは芸術作品を通じ、「命の尊さ」、「命の儚さ」を感じてもらうことを目的としています。人間の五感を用い、海にいる「魚の気持ち」を考えてみましょう。親子で参加するワークショップです。学芸員資格課程の受講生有志が中心になって、企画と準備を進めています。

五感を使って、【海の世界】を体験します。
1) 目で見る・・・中島潔の襖絵「大漁」をみんなで鑑賞。
2) 口で話す・・・金子みすずの詩「大漁」を朗読。
3) 手で作る・・・「海の音」づくり。音具(レインスティック)を制作。
4) 耳で聞く・・・音具で「海の音」に耳を傾けます。
5) 身体で表わす・・・海にすむ「魚の気持ち」を、音具と身体で表現。

 

■ 日時:2012年5月5日 13:00受付 13:30-15:30(約2時間程度)
■ 場所:山形美術館3階
■ 定員:親子20組(小学校高学年以上はお子様だけの参加も可能です)
■ 参加費:無料(ただし大人の方は当日の展覧会チケットの半券が必要です)
■ 講師:和田菜穂子(東北芸術工科大学准教授)
■ 企画:東北芸術工科大学博物館実習1受講生
■参加学生:酒井翔月(美術史・文化財保存修復学科4年)、棚橋美沙希(美術史・文化財保存修復学科4年)、小竹信(美術史・文化財保存修復学科4年)、河津光(美術科日本画コース4年)、大和あすか(大学院芸術文化専攻1年)

■ お申込:山形新聞社事業部へ、氏名、住所、年齢、電話番号を記入の上、お申込みください。
定員になり次第、締め切らせていただきます。
山形新聞社事業部Tel:023-642-7955、 fax:023-634-3259、 E-mail:jigyo@yamagata-np.jp

 

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この企画は2011年秋学期に「博物館実習1」を受講したチーム良男の「レインスティクづくり」のWSをもとに、
アレンジしたものです。

山形美術館の展覧会「風の画家 中島潔が描く 生命の無情と輝き」展に合わせて、
音具を作り、身体でさかなを表現します。

今日はWSメンバーで材料加工の準備を行いました。

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準備2日目

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展覧会とあわせて是非お楽しみください。

展覧会「風の画家 中島潔が描く 生命の無情と輝き」展
 2012年4月12日ー5月13日
 山形美術館

 

【博物館実習1】ワークショップ木曜2,3限

さてさて。
木曜日2,3限の2チームも面白いワークショップ企画を考えてくれました。

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チーム名:カカオ1000%
WS:チョコDEアート

エプロンの3人が講師です。

板チョコにそれぞれがデコレーションしていきます。
チョコをアート作品化し、プレゼントとします。

こんなものや・・・

こんなものや・・・

 

こんなものまで・・・

  

出来上がったらラッピングして完成。

私も作りました。
完成したチョコを誰に渡したかというと・・・

日本画の末永先生と一緒に食べちゃいました。

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チーム名:良男
WS:レインスティックをつくろう

これはなかなかよいWSでした。
大量に余っている紙管(避難所の仮設パーティションに使ったジョイント)を再利用して作ります。

紙管に穴を開けていきます。
これが大変な作業なので、事前に穴をあけてきてくれました。

次に、穴に爪楊枝を指していきます。

飛び出した爪楊枝の先をカットし、紙をまいていきます。
そこに色紙を使ったり、マジックを使ったりして、それぞれが円柱に飾り付けをしていきます。

出来上がったら、中に音を出すためのものを入れます。

これは豆。

このほかにも、
パスタ、米、豆、柿ピーなど
さまざまなものを試してみました。

結構、音が違うんですよ。

特に柿ピーが意外によい音がするんです!

 

私がつくったものはこれ。
水の音に見立てて、海をイメージしました。

今日の完成品をずらりと並べてみました。

今回はどちらも、ひとりがひとつずつ制作するタイプのWSでしたが、
みんな真剣に取り組んでいました。

【博物館実習1】ワークショプ月5,6限

次は月曜日5,6限目の学生による企画です。
こちらも3チームあります。

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チーム:moimoi
WS:北欧風のクリスマスのオーナメントをつくろう

ツリーは毛糸を用いた手作りのものです。
アイディアがなかなかよいですね!

それにそれぞれが作ったオーナメントを飾りつけました。

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チーム名:ハーレムズ
WS:CDジャケットをつくろう

3つの曲からひとつ好きなものを選びます。

1曲目:SATISFACTION ローリング・ストーンズ

 

2曲目:LOVE ME TENDER エルビス・プレスリー

3曲目:WHAT EVER オアシス

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チーム名:スターりっしゅ☆
WS:星座をつくろう

まず、惑星にふんした学芸員から説明がありました。(右から月、地球、土星、太陽、彗星)

参加者はそれぞれ星のお面を作ります。

 

若江さんも見かねて、作り始めました。

かぶってみると・・・

さて、恒例の記念撮影。
星たちが勢ぞろい!

この後は、場所を移動して、星座を形成しました。
展示ではその記録をご覧になれますので、お楽しみください。
なお展覧会企画の展示は、来年1月中旬に、1階エントランスで予定しています。

【博物館実習1】ワークショップ月3,4限

博物館実習1のハイライトは、「ワークショプ企画の実践講座」です。
今回は例年に増して、クオリティの高い企画が盛りだくさんでした。

まずは月曜日3,4限のクラス、3チームによる企画を紹介しましょう。

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チーム名:Oh! ビューティフルノウズ
WS:ようこそムーミン谷へ

これは人形劇をするWSです。
特別ゲストとしてカスヤの森現代美術館の若江漢字さんと、はるこさんに来ていただきました。
おふたりとも学生に交じって、WSに参加していただきました。

まず6人一組で、それぞれ役割分担をきめていきます。
こちらのグル―プは、人形を作る人、人形劇の台本を作る人、お花を作る人に分かれて、作業を行いました。

このWSでは必ずヘムレンさんとお花をつくることがきめられています。

台本と人形が出来あがり、リハーサルです。

いよいよ本番。
その場で作った創作劇は、この手作りの舞台の中で行われます。

ひとつめのグループ。

ふたつめのグル―プ。

 

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チーム名:ザ・オウ
WS:合掌造りの家と雪の結晶のモビールづくり

冬を楽しみ展覧会のワークショップです。
まずは、あらかじめ用意された合掌造りの家を作ります。

最後にわたで雪景色をつくります。

上から雪の結晶のモビールがつりさげられ、完成です。

 

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チーム名:マリメッ子
WS:葉っぱでポンチョを彩ろう

葉っぱを版画のように布にスタンプしていき、ポンチョをつくるWSです。

 

好きな葉っぱを選びます。

葉っぱに絵具を塗り、ペタペタと色を付けていきます。

若江漢字さん、はるこさんも、アドバイスしています。

できあがったポンチョ。
真ん中の穴は首を通すところで、各チームによってデザインはさまざま。

 

3つのグループに分かれて作業しました。

後ろはこちら。

WSの成否は準備や段取りにかかっています。

どのグループもよく準備されていました。
ご苦労様でした!

【博物館各論】東北歴史博物館見学会

お隣の県、宮城県の博物館といえば、「東北歴史博物館」です。

私も初めてでしたが、学生約50名とともに見学会に訪れました。
施設も比較的新しくとても立派な建物です!

学芸員の須賀さんによる講義では、博物館の概要、展覧会企画にまつわる仕事のほか、
一般の人は知ることのできない秘話もあり、盛りだくさんの内容でした。

さらにレクチャーの後、バックヤードも見せていただくことになりました。

 

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一通りのレクチャーの後、《博物館資料》になったつもりで博物館内を移動することになりました。

ここは搬入口です。

泥などの付着物を除去し、分類されたのちに、学芸員の研究室に運ばれます。
ここでは金属系の資料のX線を撮影したりします。 

 

みんな、興味津々です。
普段は展示室以外の場所に立ち入ることはできませんからね。
学芸員の仕事場所は裏側(バックヤード)にたくさんあり、内部を走り回っているのです。
(展示室では走ってはいけませんが、裏では走ってます!)

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次はいよいよ展示室へ!

まずは常設展から。

天井も高く、広い展示空間です。
考古資料から民俗資料、歴史資料、美術工芸資料など、
時代を追って展示されています。

私が個人的に興味を持った展示はコレ。
藁を使った人形やお面など、東北地方の民俗資料です。
「なまはげ」やら不思議なお面がたくさん並んでいます。

次に興味を持った展示はコレ。

駄菓子屋の復元です。
並べられているパンが、かなりリアルでした。

裏にまわると畳の部屋にちゃぶ台が置かれていて、
昭和の暮らしが再現されています。

次は企画展です。
「いつも元気なこどもたち!」というタイトルで、
「家」と「学校」をテーマに、昭和の懐かしい暮らしの品を展示していました。

興味を持った展示は、体験型のコーナー。
ハンドル式で手で回すタイプの洗濯機です。
自称「水まわり研究者」でもある私は
とても気になりました!

体験展示の近くには必ずボランティアの方がいて、
解説してくれたり、手助けしてくれます。

さぁ、回してみましょう!

黒電話。
受話器を握るとずっしりとした重量感が・・
うわぁ、懐かしい!
ダイヤル式の電話、子供のころ使ってたよなぁ。

3階は「こども博物館」。
火おこし体験などができます。

実は一番気に入ったのが、コレ。
「ジューサー」です。
なんと名前と誕生日入りなのです。
デザインも可愛くて目に留まったし、
あったら今でも欲しいかも・・・

 
半日、ゆっくり楽しんだ見学会でした。
学芸員の須賀さん、どうもありがとうございました!

担当教員:和田菜穂子

【博物館学各論】教育プログラム特別講義

先日、世田谷美術館から特別ゲストをお招きし、教育プログラムの実践例をお話しいただきました。

ゲスト講師は世田谷美術館で10年以上教育プログラムに携わっている学芸員の塚田美紀さんです。

「もっとおもしろく!もっと出会いを!」というタイトルで、多様な教育プログラムの活動をご紹介いただきました。

私が一番ユニークだと思ったのは、
「美術館にいながら、美術に縛られない」プログラムです。
「誰もいない美術館で」という一般のお客様による身体表現のプログラムは、自分も参加してみたいと思いました。

世田谷美術館のプログラム&イベントはこちら。


3限の「博物館実習1」では、小学校で実際に行っている美術鑑賞教育のプログラムを実践してみました。
1分間じっと絵を見て、その後絵をはずし、そこに何が描かれていたか応えてもらうもの。
意外と記憶は曖昧・・・・

その後、4人1組のグループになり、物語を作ります。

ちなみにこのプログラムは世田谷美術館にインターンに来ている大学生が考え、実際に小学校で実践しているそうです。

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これから、みなさんもワークショップ企画を考えてもらいます。
今年4月に山形美術館で行った「ネコになりきろう!ワークショプ」は、芸工大の4年生が「博物館実習1」の授業で考えたもの。
これに続くよう、次の楽しい企画が生まれるといいですね!

塚田さんのレクチャーからアイディアをいっぱいもらったと思います。
どうもありがとうございました。

担当教員:和田菜穂子

【博物館実習1】綿布団づくりと仏像の梱包

博物館実習1は、学芸員資格課程に必要な講義系授業をすべて履修した学生が受講可能な演習です。
順調にいけば3年生の後期から受講できます。

今学期の第1回目は「綿布団づくりと仏像の梱包」。
まずは薄葉紙で紐をつくります。

その後、ふたり一組になって綿を薄葉紙で包み、綿布団をつくります。

綿布団が出来上がると、作品を梱包する際の注意事項を説明し、立体作品の梱包を行います。

まずは人物象を梱包するつもりで、お互いに梱包しあいます。その際、作品を傷めないよう、どの程度の力を加えるか気を付けながら、先ほど作った綿布団と紐を用いて梱包を行います。

「看護師になったみたい」とのつぶやきがあちこちから・・・

つぎに実際に仏像を梱包していきます。
「顔」は命ですから、特に大事にね!
デリケートな手の部分も十分に気を付けましょう。

仏像は1体しかないので、それ以外の人たちはだれかを仏像に見立て、顔以外を梱包していきます。

「あったかーい!」
包まれた人は綿布団の暖かさを実感したようです。

博物館実習1では美術品の取扱いと展覧会企画を同時進行で行っていきます。
講義系授業とは異なり、頭より手を動かす授業です。

しっかりとついてきてね!

担当教員:和田菜穂子

【博物館実習1】ワークショップ

博物館実習1の中で最も楽しい授業が、
「ワークショップ疑似体験」です。

今回は4つのグループのWSを紹介します。

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まずひとつめ。
「びっくり箱づくり」。
牛乳パックを使って、作ります!

外の箱にも飾り付けをしました。そして、それぞれのグループで一斉に箱を開けます。

すると・・・・

「きゃー」という歓声とともに、中からいろんなものが飛び出してきます!

まさに「びっくり箱」。
楽しかったです!

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次のチームは、「人生すごろく」。
あらかじめ、人生で絶対に起こる記念日をマスとして作ってきてくれました。

さらに自分たちで「人生の出来事」を想定し、マスを加えていきます。

和室いっぱいにマスを広げ、畳の上がすごろくのボードとなりました。
もちろん、自分たちがコマになります。

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次のチームは「ぺーパークラフトづくり」
パンダのでんでん太鼓を作りました。

あらかじめパンダの型紙があって、
それに合わせて、切ったり、貼ったりしていきます。

出来あがりはこちら。

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最後のチームは「空を重ねる」というもの。

透明のアクリルボードに絵具を塗ったり、ビーズやセロファンを重ねたりしていきます。

それぞれが2枚ずつ作成しましたが、
自分が作成したものよりも他人が作成したものに重ねたほうがずっとマッチしていました。

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どのチームもユニークで楽しいWSを考えてくれました。
これはすべて展覧会企画にちなんだものです。
最終発表は8月8日。楽しみです!

山形県立博物館見学会

博物館概論の受講生と、毎年恒例の山形県立博物館見学会へいってきました!

受講人数が100名近いので、午前の部と午後の部のふたつのグループに分かれての見学会です。

まずは副館長の寒河江さんより1時間のレクチャーです。

続きまして、展示解説員の金澤さんとともに展覧会会場へ。金澤さんは芸工大の卒業生だそうです。
「ヤマガタダイカイギュウ」の骨格標本の前で。

「しゃがんでみると見方が変わるよ!」
小学生向けのギャラリートークの経験が多い金澤さんからのアドバイスに従い、みんなでしゃがんでみてみました。

ちょうど今日から特別展「昆虫展」が開催されていました。
色鮮やかな蝶々の標本や、その他の昆虫の標本を前に、みんなテンションがあがってました。

 

  

見どころはこの青い蝶々。

角度を変えると色が違って見えます。

入館者数増加へ向け、日々努力されている様子がよくわかりました。

みなさんにはより魅力的なミュージアムになるために、知恵を絞ってもらいます。レポート課題の詳細は授業中にて。

山形県立博物館のみなさま、どうもありがとうございました!

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