
京都造形芸術大学の福のりこ先生と伊達隆洋先生をお招きし、
4コマ連続で特別講義&特別演習を行っていただきました。
まずは福のりこ先生によるレクチャーです。

「鑑賞とコミュニケーション」と題して、
「みる」という行為を、より楽しく、より効果的に、より意味のあるものにする、
というお話しをしていただきました。
次は「みることとACOP」と題して、
ACOP=Art Communication Project
のお話を伺いました。
福先生「キャッチボールのしぐさをしてみてください」
すると誰もがボールを投げるしぐさをします。
写真の彼もまさしくそう。
福先生「それはキャッチボールじゃなくて、スローボールだよね」
なるほど・・・
対話もスロー(投げる)とキャッチ(受ける)によって成り立っているわけです。
改めて「キャッチボール」という日本語表現について、
はっとさせられました。
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さて、5、6限目は「博物館実習1」を現在受講している4年生だけの演習です。
伊達先生によるワークショップを行いました。
3人一組になって、今度は「話すこと」だけでなく、「聞くこと」も同時に訓練します。
私も参加しましたが、
他人の話を一言一句漏らさずに聞く、
という聞き方を普段していないなぁ、
意外と適当に聞き流しているなぁ、
と思い知らされました。
少し反省です・・・・
最後はひとつの絵をみんなでじっくり鑑賞し、意見や感想を話し合いました。
ここでも改めて、他人の発言を聞いて、
はっとすることが多々ありました。
京都造形芸術大学では、芸術表現・アートプロデュース学科がありますが、
本学の学芸員資格課程でも「話す」ことや「コミュニケーション」に力を入れはじめています。
これからも他大学の授業を参考にしながら、よりよい授業を展開していこうと思います。
(担当教員:和田菜穂子)