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【博物館実習1】けんちく体操ワークショップ

展覧会「記憶の声」の開催中に、特別企画として「けんちく体操ワークショップ」を行いました。

「なぜ、学芸員資格課程にけんちく体操なの???」と疑問に思う人がいるかもしれません。

展覧会のキーワード「記憶」に合わせたワークショップで、建物の「記憶」を身体に刻む、という趣旨で行いました。
そして、単なるワークショップではなく、ワークショップを進めるファシリテーターの育成を目的としました。

「けんちく体操」のワークショップは、体操を実演する2人と、体操を評価する博士の3人が講師として伺います。
体操をするのは「けんちく体操ウーマン1号(田中)」と「けんちく体操マン2号(大西)」で、評価をするのは「イサーム・ヨネ博士」です。彼らは全国各地で「けんちく体操」を普及させるためのワークショップを行っておりますが、博士に続く「マイスター」という制度を設けております。今回のワークショップでは、「けんちく体操博士マイスター」になるための育成ワークショップを特別に行っていただきました。

けんちく体操の詳細についてはこちら

 

「けんちく体操博士」は、まず写真スライドで建物の説明をし、参加者にポーズをとってもらいます。そして各ポーズに対しコメントをし、評価を加えます。さらに大事なのは、ワークショップを盛り上げる役目がある、ということです。
これは「けんちく体操」に限らず、どのワークショップにも共通なファシリテーターの役割です。

(手前の白衣を着ている人物が、イサーム・ヨネ博士)
*ちなみに彼は江戸東京博物館で研究員(学芸員)をしています。

 

こちらはプロの2人による実演。
「東京カテドラル」を身体で表現しています。
プロのとるポーズは、なんと美しい・・・

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では、わたしたちも!
まずはひとりでも出来る体操から。

これはベーシックな「東京タワー」です。
博士もポーズをとっています。

次は男子ふたりがポーズを決めます。
「東京ゲートブリッジ」。

こちらは「パルテノン神殿」です。
3人でポーズをつくっています。だんだん人数が増えていきます。

ウーマン1号が加わると、ピッと引き締まります。
参加していたみんなも次第に照れがなくなり、真剣になり始めました。

こちらはわかりますか?
有名なフランク・ロイド・ライトが設計した「落水荘」です。
その建物を知らなくても、写真スライドを見てからポーズをとるので誰でも参加できます。
ポーズを決めながら、建築の特徴を覚えていきます。

山形の有名建築「文翔館」。
どちらが美しいか対決をします。
ジャッジするのは博士です。

 

 

さて以下の3つを比べてみてください。
これは「メトロポリタン・チャーチ」です。

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最後は芸工大前の広場で記念撮影(3,4限のクラス)。
芸工大の建物をみんなで表現しました。

5、6限のクラスは、展覧会会場でそれぞれの得意なポーズで記念撮影。

みんな、いい笑顔です!!

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ワークショップを通じて、これは大人から子供まで楽しめるもので、建築を知らない人でもじっくり建物を観察する目を養うことができる、ということがわかりました。

ある意味、スケッチをするような感覚で、建物の特徴を瞬時にとらえ、表現する力が問われます。
そして、グループの結束力、コミュニケーション力が必要とされることがわかりました。

イサーム・ヨネ博士、
体操ウーマン1号の田中さん、
体操マン2号の大西さん。

長い時間お付き合いいただき、どうもありがとうございました。
「博士マイスター」を目指し、山形での普及活動を頑張っていきたいと思います。

(担当教員:和田菜穂子)

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