2013年の灯籠絵が完成しました。
2013/07/08
先週金曜日(7/5)が、灯籠絵の提出日でした。大学院レビュー(修士研究発表会)が重なってしまったので、追い込みの一週間はかなりハードだったと思います。残念ながら力及ばず、何名かの作品は未完成(→再提出)になってしまいましたが、今回は作品の品質保証は「自分目線」だけでなく、肘折地区の目線もあるのですから、お世話になった地域の人々の顔を思い浮かべながら、最後までしっかりと、最善の絵筆をふるってほしいものです。明日火曜日の夜がほんとうのデッドライン(〆切)です。
学生たちが描いてくれた灯籠絵は、これから鶴岡在住の表具師・齋藤高子さんにお届けし、庄内職人の技で、灯籠「ひじおりの灯」に仕立てられます。和紙に載せられた絵具の種類は、岩絵具からアクリル絵具、天然染料まで実に様々だし、他にもコラージュしたり、切り抜きを入れたりなど技法も多様ですから、八角の木枠にピンと貼るのは容易ではありませんが、齋藤さんにいつも美しく仕上げてくださいます。今年もどうぞよろしくお願いします。
「ひじおりの灯」も7年目になり、春から夏にかけてのプロジェクトシーズンだけでなく、豪雪の冬にも、学生たちが取材に訪れるようになりました。「ひじおりの灯」に、これまで3度参加している修士2年の渡辺綾さんは、今回はじめて雪の肘折温泉郷を灯籠に描きました。点灯時と消灯時では絵が(描かれている季節が)ガラリとかわる仕掛け灯籠だそうです。温泉街での点灯を、本人がいちばん心待ちにしているのではないでしょうか。他にも力作が揃いました。肘折の皆さん、どうぞお楽しみに。(宮本武典)
追記:8/10-11のイベント「山を読む、二日間」のFacebookページもはじめました。坂本大三郎さんのご紹介による素敵なゲストはもちろん、今年の「ひじおりの灯」を描いた30名の学生たちが集まるのは、8/10夜だけです。皆様ぜひこの機会に、大蔵村肘折温泉にご参集ください。
http://www.facebook.com/events/533489270021263/