「ひじおりの灯」アトリエ点景 2013/06/21

DSC_1570

 

金曜日のアトリエ。手漉きの月山和紙に、それぞれの肘折温泉のイメージが丁寧に、緻密に、描かれています。
うちの学生はのんびりしていて、アートシーンをめぐる情報競走からは隔絶されていて、それゆえコンセプトワークは苦手ですが、じっくりと対象に向き合う誠実さ・やさしさがあります。「ひじおりの灯」では、そこを肯定して、伸ばしてあげれたらいいかな、と。
だから、作品の内容について評価もしないし、指導もしません。それは、肘折の人々とのコミュニケーションのなかで、自ら気付くことです。
「ひじおりの灯2013」は対外的には「アートプロジェクト」を名乗っていますが、僕のなかでは「地域とともに芸術家を育てる」ためのフィールドワーク演習なんですね。そしてさらに7年目になって、地域の人々との「共同研究」的な機会になってきている。地域と大学が、観光ではなく教育を軸に、無償の恊働を続けてきた成果を感じています。(宮本武典)

DSC_1572DSC_1574DSC_1589DSC_1576DSC_1580DSC_1585DSC_1588DSC_1590DSC_1593DSC_1594

Facebookでコメントする