『別冊東北学』 vol.1

  • 別冊東北学01

総特集:記憶の海へ
特集:婆さまの現場から
2000年9月15日
発行:東北芸術工科大学 東北文化研究センター
発売:作品社 ¥2,100(税込)

《目次》

記憶の海へ<創刊によせて> ― 赤坂憲雄 
常民の記憶をめぐる覚え書き ― 赤坂憲雄 

【対談】個に学ぶ 
いま、自分史の時代 ― 色川大吉×赤坂憲雄 
わが「聞き書き」四〇年 ― 野添憲治×赤坂憲雄 
再録:聞き書きと取材 ― 野添憲治 

【特集】婆さまの現場から 
◎山形・大蔵村の場合 ― 森 繁哉 
聞き書きのはじまりに/婆さまたちの声/升玉婆さま三人座談会/村の暮らし暦/おばあちゃんの日記/五人の婆・五〇の質問/座談会・おばあちゃんの「死」 
◎婆さまたちを訪ねて 
胎動に耳を澄まして 米寿の助産婦・松本キネ  ― 大谷美紀 
花嫁の風景 無名の暮らし、無数の記憶 ― 小岩 環 
藍と生きる 正藍染伝承者・千葉よりのの四季 ― 渡辺征治 
からんからんアイスの味 屋台のアイス売り・進藤律子 ― 新国千佳子 
だるまと見てきた泣き笑い 松川だるま九代目・本郷けさの ― 大谷美紀 
麗人部隊、大陸へ行く 幡街芸者「万竜」回想記 ― 滝沢真喜子 
北限の海女の暮らす浜 半農半漁に生きた海女たち ― 西大立目祥子 
稲子に棲む 隠里に生きる・大葉敦子の肖像 ― 古山 拓 
草の糸―からむしを継ぐ 福島県昭和村五十嵐貞代 ― 及川由美 
「ママ」の街角 盛岡・喫茶「ママ」の六八年 ― 滝沢真喜子 
遺跡が変えた人生 発掘作業員・鳥谷部明代と三内丸山 ― 渡辺征治 

【インタビュー】東北を記録する 
鎌田慧  わが内なる「津軽」 
熊谷達也  記憶を記録する手法としての小説 
結城登美雄 いま、むらを歩くということ

【新刊紹介】書物の東北 
『魂の音色 評伝 高橋竹山』松林拓司/『茅葺きの文化と伝統』菅野康二/『熊の出る開墾地』佐左木俊郎 

【特別対談】人類拡散の足跡をたどって ― 関野吉晴×赤坂憲雄 

【連載】東北の残像 
小田原遊郭物語 常盤町に封印された女たちの記憶 ― 千葉由香 
下北 忘れえぬ人々 慈しみの権現様、カッカ ― 田中忠三郎 
摂待開拓相 ある開拓農民の回想 ― 村山喜誉志丸 

◎グラビア◎ 
大漁旗はためく山・宍戸清孝 
東北の婆さまたち・内藤正敏