『別冊東北学』 vol.2
特集:家族の肖像
2001年7月5日
発行:東北芸術工科大学 東北文化研究センター
発売:作品社 ¥2,100(税込)
《目次》
家族の肖像<特集に寄せて> ― 赤坂憲雄
【対談】
東北の「見えない緑」 ― 野田一夫×赤坂憲雄
「本」が死ぬ前に ― 佐野眞一×赤坂憲雄
鼎談:地域雑誌の心意気 ― 杉山陸子×森まゆみ×赤坂憲雄
【特集】家族の肖像
◎家族の記憶をたどって 山形県大蔵村肘折温泉の場合
湯治場の記憶 聞き書きの始まりに ― 森 繁哉
イラストマップ 肘折散策/湯治場の宿のいま・むかし/めぐり合わせの、その先に/継ぎたい旅館をつくる/肘折こけしとともに/キーワードは宿、朝市、家族/家族のようなお土産屋/「肘折人」になった時/地域の人々をつなぐ「学校」/座談会・新しい湯治場を目指して
◎思い出 萱野茂と家族の記憶 ― <聞き手>赤坂憲雄・森 繁哉
◎家族の肖像
ちょっと昔の家族の風景 ― 佐々木洋子
ともに歩む、ともに生きる ― 中野香一
修業に映る家族のかたち ― 渡辺征治
働きを魅せる ― 小岩 環
わが祖母の記 ― 志賀 泉
家族八人、「農」に暮らす ― 西大立目祥子
庄内浜の生活誌から ― 犬塚幹士
エビスバアサマのお振る舞い ― 川島秀一
戦争と家族 ― 内藤正敏
草原の少女、プージェー ― 関野吉晴
【東北在住作家インタビュー】物語の大地
斎藤 純 小説家の帰郷
佐藤賢一 未知なるパリを夢に求めて
瀬名秀明 科学から文学へ 文学から科学へ
北上秋彦 書く喜び、読む楽しみ
松田十刻 虚実往来
平谷美樹 日常の向こうの未来
伊坂幸太郎 喋る案山子と不思議な島
【書物の東北】
◎東北を記録する
佐高 信 歴史と個人 時代と「夢」
塩野米松 生活者を訪ねる旅 旅人として住む故郷
◎新刊紹介
『野守の鏡』小岩 勉/『炭坑美人』田嶋雅巳/『昭和東北大凶作』山下文男/『逆立ちする子供たち』阿久根巌/『地元学』地元学の会編/『追跡「東京パック」』高島 真
【新連載小説】荒蝦夷 熊谷達也
【漫画】夏の蹄音 青田さとし
【連載】いくつもの東北から
多田等観チベット渡航記〔シリーズ 野の思想家たち〕 ― 古関良行
大蔵村の風・土・人 設楽勝美の仕事 ― 森 繁哉
上五十沢集落の風景を読む ― 温井 亨
下北 忘れえぬ人々 思い出の姥たち ― 田中忠三郎
小田原遊郭物語 常盤町に封印された女たちの記憶 ― 千葉由香
摂待開拓相 ある開拓農民の回想 ― 村山喜誉志丸
◎グラビア◎
大地に生きる・長倉洋海
辺境の家族・関野吉晴