『別冊東北学』 vol.3

  • 別冊東北学03

特集:死者と生きる
2002年1月10日
発行:東北芸術工科大学 東北文化研究センター
発売:作品社 ¥2,100(税込)

《目次》

死者と生きる<特集に寄せて> ― 赤坂憲雄 
現代の阿弖流為たらん ― 一力一夫×赤坂憲雄 
東北・新世代の戦い ― 横山英子×赤坂憲雄 

【特別インタビュー】 東北から世界へ ― 西澤潤一 

【特別寄稿】 内藤湖南の郷宅 秋田毛馬内紀行〔第1回〕 ― 粕谷一希 

【特集】死者と生きる 
◎〔特別対談〕死者のゆくえ  ― 山折哲雄×玄侑宗久 
◎大蔵村の「死の記憶」 
ムラの一つの死から 聞き書きの始まりに ― 森 繁哉 

【聞き書き】大蔵村の生と死 

【土葬の習俗】旅立ちは鮮やかな御輿で 

【体験記】最上三十三観音を巡る

【座談会】女たちのお弔い 
絵で見る葬儀の形 ― 佐々木洋子 
漂流する葬儀 「葬」と「喪」のはぎまに ― 碑文谷創 
幻の婚礼 「ムカサリ絵馬」を追って ― 小岩 環 
恐山・祈りの原風景 死の悲しみを乗り越えて ― 滝沢真喜子 
縄文人の生と死 三内丸山に見る縄文の「死生観」 ― 杉山陸子 
終末期の心模様 安らかな死を願う会津ころり三観音巡り ― 中野香一 
樹木葬の森 里山を「終の住処」に ― 田口泰正 
死は我が職業 死者を送る仕事人たち ― 西大立目祥子 
亡き祖父との対話 狐に化かされた男の深淵 ― 山内明美 
アフガンに死す 英雄マスードとの日々 ― 長倉洋海 

【東北在住作家インタビュー】物語の大地 
高橋克彦    メッセージ、そしてエールー 
佐伯一麦    遍在する東北 
幻の作家・高城高   ある小説家の回想 
◎作品再録 
「Ⅹ橋付近」 
「ラ・クカラチャ」  
「賭ける」 

【新連載小説】荒蝦夷《第2回》  熊谷達也 

【書物の東北】 
◎東北を記録する 
石川純子 千年の闇を照らす 
◎新刊紹介 
●『日本沿岸捕鯨の興亡』近藤勲 
●『日本と日本人に深い問係があるパパ・ターニヤの物語』余賀慣
●『宮本常一が見た日本』佐野眞一
●『森の仕事と木遣り唄』山村基穀

【連載】いくつもの東北から 
大蔵村の風・土・人 三原与一郎の「旅」 ― 森 繁哉 
上五十沢集落の風景を読む トキ子さんの畑 ― 温井 亨 
下北 忘れえぬ人々 ゴンパ開墾の昭コとその家族 ― 田中忠三郎 
小田原遊郭物語 常盤町に封印された女たちの記憶 ― 千葉由香 
摂待開拓相 ある開拓農民の回想 ― 村山喜誉志丸 

◎グラビア◎ 
即身仏と生きる・奥野安彦 
獅子よ、瞑れ・長倉洋海