『別冊東北学』 vol.5

  • 別冊東北学05

特集:壁を超える
2003年2月28日
発行:東北芸術工科大学 東北文化研究センター
発売:作品社 ¥2,100(税込)

《目次》

壁を超える<特集に寄せて> ― 赤坂憲雄 
日本文化の伏流水としての被差別民衆 ― 沖浦和光×赤坂憲雄 
「東北学」から「部落学」へ ― 辻本正教×赤坂憲雄 
路地よ、再び ― 宮崎学×赤坂憲雄 

【特集】壁を超える  
●東北と部落差別 
東北の空に響く「部落の音」 「怒」メンバーに聞く ― 田口泰正 
被差別部落の文化と部落民のアイデンティティ ― 浅居明彦 
大阪の部落から 東北人のための部落問題入門講座 ― 小島伸豊 
東北の声が聴きたい 関東甲信越・部落史研究者からのメッセージ 
部落差別のあり方と東北の特質を考えたい ― 藤沢靖介 
地域史の責任として ― 斎藤洋一 
悲しくも愛しき故郷 ― 朝治武 
〈再録〉平野小劔を読む ― 平野小劔 
近世陸奥国南部における被差別身分の実態 ― 大内寛隆 
〈再録〉秋田藩城下町久保田の「町穢多」について ― 金森正也 
●特別対談 
狩猟文化と共生共死の思想 ― 山折哲雄×熊谷達也 
●さまざまな差別のかたち 
◎大蔵村の非農業民 
農村の中の他者・異人 ― 森繁哉

【聞き書き】「農」以外の生き方 
語られなかった朝鮮人差別 秋田県の朝鮮人強制連行 ― 野添憲治 
ハンセン病療養所のいま 偏見と闘ってきた四組の人生 ― 片山佐知子 
楕円球を追いかけて 知的障害を持つラガーマンが見た夢 ― 山川徹 
そして、釜ヶ崎へ あいりん地区で生きる東北の人々 ― 馬場竹千代 

【新連載】モダニストたちの東北  小山実稚恵×斎藤純  
内藤湖南への旅《第三回》               ― 粕谷一希 
鉄よ!―日本近代製鉄の父・大島高任伝《第二回》    ― 橋本克彦 

【連載小説】荒蝦夷 《第四回》熊谷達也 

【特別寄稿】 
追悼 桜井清助 ― 黒田大介 
山形県の「ニワ」と「土間」 ― 佐藤啓一 

【連載】いくつもの東北から 
《新連載》月夜の蓄音機 吉田コト子 思い出ばなし ― 吉田コト 
大蔵村の風・土・人 奥村由未さんのリズム ― 森 繁哉 
上五十沢集落の風景を読む 茅葺のついて聞く ― 温井亨 
下北 忘れえぬ人々 母の声 ― 田中忠三郎 
小田原遊郭物語 常盤町に封印された女たちの記憶 ― 千葉由香 
摂待開拓相 ある開拓農民の回想 ― 村山喜誉志丸

◎グラビア◎ 
怒が響いた日 
春山にクマを狩る