『季刊東北学』第28号
【特集】
地震・津波・原発――東日本大震災
2011年8月1日
発行:東北芸術工科大学東北文化研究センター
発売:柏書房 ¥2,000(税込)
座談
大震災・原発事故と地域社会
――課題に向き合う議論の場をどうつくるか
澤田哲生・清水 亮・田口洋美
論考
津波と民俗学 藤井弘章
東日本大震災と阪神大震災の与えた課題――神戸から東北への声援 森栗茂一
三陸の漁村の記憶 森本孝
貞観津波と大地動乱の九世紀 保立道久
東日本大震災と九世紀の地震 寒川 旭
明応地震と庄内沖地震の津波被害 矢田俊文
仙台平野に来襲した三回の巨大津波――地層から復元される過去の津波被害 松本秀明
寛保の松前大津波――被害と記憶 菊池勇夫
東北地方太平洋沖地震の地殻変動と変動地形 渡辺満久
自然災害と歴史学 入間田宣夫
災害コミュニケーション――災害ボランティア活動を事例として 渥美公秀
東北発の震災諭へ――コミュニティ交流支援の現場から 山下祐介
震災地復興の主体と条件――生活再建とコミュニティづくりに向けての覚書 大矢根 淳
エッセイ・ルポ・写真
流された漁村に立つ 川島秀一
ハナドリとコウナゴダカリ――「原発銀座」のなかで生きるということ 金田久璋
三陸海岸の津波の碑 野添憲治
消せない記憶 荒川健一
原発事故の体験と記録――三か月を経ての覚え書き 大山孝正
自然災害と柳田国男 石井正己
予想しなかった津波――宮城県亘理町吉田・野地区での出来事 七海雅人
杞憂が杞憂でなくなった日 廣瀬玲子
ルポ・被災地若者物語 岩崎孝正
連載
アジアの風のなかで⑧
「つなぐ」ということ 木村 文
島からのことづて④
原発なしで暮らしたい――瀬戸内海・祝島の人々 安渓遊地・安渓貴子
東シナ海の古層⑧
入りこみ人たち――(平島語字典)から 稲垣尚友
済州島の民俗⑳
ある農夫が語る伝統農法②――生業民俗論21 高 光敏(李 恵燕・訳)
モノからみる韓国⑪
ソナム 李 恵燕
口絵
写真曼荼羅
災害列島ニッポン――東文研・絵葉書アーカイブスより 内藤正敏 構成
口絵解説(内藤正敏)
執筆者一覧
編集後記
東北文化研究センターからのお知らせ・出版物案内
ブック・デザイン――中山銀士(表紙写真=荒川健一)