『季刊東北学』 第10号
特集:日本の狩猟・アジアの狩猟
2007年1月25日
発行:東北芸術工科大学東北文化研究センター
発売:柏書房 ¥2,000(税込)
【座談会】
民俗学に未来はあるのか
――国境を越えること、地域に深く関わること
― 菅豊・赤坂憲雄・田口洋美
【特集】日本の狩猟・アジアの狩猟
[論考]
大型獣捕獲儀礼の列島鳥瞰――熊・猪を事例として ― 野本寛一
東アジアの中の日本の狩猟 ― 田口洋美
民族考古学から見た東アジアの狩猟文化 ― 佐藤宏之
罠の比較民族学――極東ロシアの先住民族ウデヘの狩猟技術の形成過程 ― 佐々木史郎
ロシア沿海地方先住民族の狩猟活動―― ― 森本和男
西表島におけるイノシシ用重力罠の復元――罠をめぐる生態的背景を中心に ― 蛯原一平
弘前藩の猟師と熊狩り――「弘前藩庁御国日記」から ― 村上一馬
[エッセイ]
タルバガン踊りとオオカミ狩り――モンゴルの狩人を追って ― 江本嘉伸
韓半島における狩猟についての概観 ― 高光敏(李 恵燕・訳)
ポーランドの狩猟 ― 神埼伸夫
闇の中の安らぎ ― 野添憲治
[巻頭エッセイ]
狩猟装置「オス」と地名 ― 筒井 功
[連載]
日本民間信仰史研究序説⑦ あやかしの古層の神・摩多羅神 ― 谷川健一
済州島の民俗⑩ 放屯(済州島式放牧)について――生業民俗論③ ― 高 光敏 (李 恵燕・訳)
鉄よ!⑭ 鉄よ!蝦夷の天地②――日本近代製鉄の父・大島高任 ― 橋本克彦
ラオス 山からの伝言⑩ 山の村での日々 モンの食卓 ― 安井清子
[東北学の窓]
“美しい国”と日本文化論――国家と文化の相関(時評) ― 原田信男
〈宗教戦争〉最前線に駆り出された青年僧(書評) ― 中村生雄
「抵抗」はまだ終ってはいない(書評) ― 菅 豊
「民俗学は元気ですか」(書評) ― 田口洋美
新たな公の創出への期待(書評) ― 岸本誠司
海辺の風景の向こう側に(書評) ― 今石みぎわ
[口絵]
グレートジャーニー[人と文化の間⑩]大河と人々の暮らし①ナイル川(関野吉晴)