『季刊東北学』 第18号

  • 季刊東北学18

特集:坪井洋文・再考
2009年2月1日
発行:東北芸術工科大学東北文化研究センター
発売:柏書房 ¥2,000(税込)

特集 坪井洋文・再考

座談会 
坪井民俗学をどう受け継ぐか─畑作文化論・フィールドワーク・民俗写真の検証
佐々木高明・小川直之・赤坂憲雄

論考
郷田洋文さんのこと 川田順造
「坪井曼陀羅」前後 野本寛一
畑作と稲作の起源と文化層─〝坪井マンダラ〟への反論 萩原秀三郎
作物学からみた坪井洋文の世界 佐藤洋一郎
焼畑と黒米・赤米の関係性─坪井民俗学の発展的継承に向けて 川野和昭
坪井洋文による近江での民俗研究─未完に終わった〝神〟の規定性について 橋本章
坪井洋文と祖谷山採集紀行─此の世の彼岸花から 永澤正好
「餅なし正月」の餅、あるいは稲作禁忌の神話 金田久璋
山形のサトイモ─二つの栽培型について 井筒桃子

連載
東北民衆史の水脈② 東北人は「御一新」に何を望んだか─避けて通れない文献史料考 色川大吉
人間学としての考古学⑤ 現代人の祖先 安斎正人
済州島の民俗⑱ 茅畑について─生業民俗論⑪ 高光敏(李恵燕・訳)
ラオス 山からの伝言⑱ シヴィラ村の人々 安井清子
絵はがきに見る東北・日本・アジア③ 韓国文化の風景② 東北文化研究センター編

東北学の窓
森が語る現代(時評) 田口洋美
北の森に生きる生存戦略(書評) 岸本誠司
人口変動を手がかりとした歴史の解明(書評) 竹原万雄

口絵
新連載・写真曼荼羅① 出羽三山の宇宙 内藤正敏