『季刊東北学』 第23号

  • 季刊東北学23

季刊東北学23号

特集 遠野物語百年

2010年5月1日
発行:東北芸術工科大学東北文化研究センター
発売:柏書房 ¥2,000(税込)

論考
開かれた〈野の学〉 遠野物語・郷土研究・一国民俗学  永池健二
『後狩詞記』『遠野物語』と坪井民俗学  小川直之
『後狩詞記』から『遠野物語』への道行き 柳田民俗学の豊穣と不幸  川野和昭
『遠野物語』のオシラサマ  内藤正敏
明治四十三年の『遠野物語』 奇妙な「作者」の誕生
『遠野物語』からみら意識のありかたについて  河合俊雄
『遠野物語』と心理療法 異世界につながる物語の力  岩宮恵子
遠野物語にみる動物観 人からの距離  三浦佑之
『遠野物語』に描かれた自然と人間  今石みぎわ
柳田国男のスイス 山、川、そして郊外  岡村民夫
狩猟文化研究、その百年の孤独  田口洋美
「国日記」にみる弘前藩の猟師 『後狩詞記』を起点として

連載
済州島の民俗23 小麦作の東と西 生業民俗論16  高 光敏
東シナ海の古層3 わたしは毎晩泣いている 〈平島放送速記録〉を読む3
あの頃のこと3 女友達2  金利惠
アジアの風のなかで3 土鍋の村
ものからみる韓国8 スジョ  李恵燕

東北学の窓
〈内省の学〉の再生に向けて  川森博司
手書きの温もりで研究の原点を

口絵
遠野物語の風景  内藤正敏