『季刊東北学』 第3号
特集:暴力のフォークロア
2005年5月1日
発行:東北芸術工科大学東北文化研究センター
発売:柏書房 ¥2,000(税込)
-目次-
【座談会】
幻影としての差別とケガレ
― サンカ・狩猟民・隼人・蝦夷 ― 沖浦和光・熊谷達也・赤坂憲雄
【特集】
暴力のフォークロア
[インタビュー]
村の暴力のフォークロア ― 暴力のセルフコントロール―刀狩り・鉄砲・ナワバリ ― 藤木久志(六車由美)
[論考]
縄文時代の抗争 ― 居徳遺跡出土の人骨・獣骨に見られる損傷痕とその背景 ― 松井章
「鉄砲を捨てなかった日本人」のこと ― 中村生雄
出稼ぎ民衆(和人)の横暴 ― 幕末の蝦夷地場所 ― 菊池勇夫
部落差別と暴力 ― 供犠・犠牲、そして… ― 辻本正教
差別と暴力 ― 菊池山哉の民俗世界にそって ― 前田速夫
制裁の儀礼 ― 鯨井千佐登
動物を喰うということ ― 私のなかの<暴力>への期待 ― 六車由美
[コラム集]
暴力の民俗
姥捨て ― 菊地和博
疫病 ― 菊地和博
外国人・花嫁 ― 森繁哉
乞食 ― 森繁哉
自殺 ― 森繁哉
水害 ― 高野公男・飯田恭子
ナマハゲ ― 菊地和博
祭り ― 菊地和博
娘身売り ― 森繁哉
嫁ごぶち ― 今石みぎわ
嫁と姑 ― 森繁哉
[エッセイ]
暴力と賭博 ― 増川宏一
馬殺馬食タブー ― 塩見鮮一郎
紅花への想い深く ― 竹内淳子
[連載]
風土の旅人たち-3 岡本太郎/獣の匂い、または東北的な(下) ― 赤坂憲雄
済州島の民俗-3 ケメギとケジギ 野守の慣習について ― 高光敏(李恵燕・訳)
内藤湖南への旅-8 宮崎市定の位置『アジア史論』の方法と磁場 ― 粕谷一希
鉄よ!-7 鉄よ! 日本近代製鉄の父・大島高任 ― 橋本克彦
ラオス 山からの伝言-3 二人のモンのおじいさん2 ― 安井清子
[東北学の窓]
暴力をめぐる二、三の断章(時評) ― 三浦佑之
考古学者よ、熊狩にゆけ(書評・宇田川洋『クマとフクロウのイオマンテ』) ― 中路正恒
[口絵]
グレートジャーニー[人と文化の間-3] ヒトコブラクダとフタコブラクダ ラクダと人間の関わり ― 関野吉晴