『季刊東北学』 第9号
特集:現代アジアを歩く
2006年11月1日
発行:東北芸術工科大学東北文化研究センター
発売:柏書房 ¥2,000(税込)
【座談会】
人間は動物とどのように関わるのか
――大量に殺されてゆく家畜、ペットに依存する社会を背景に
― 林 良博・黒田恭史・六車由実
【特集】家畜とペット
[論考]
失われる動物体験 求められるふれあい――動物園の社会的役割について ― 大丸秀士
現代韓国犬事情――ポシン文化とペット文化の相克と共存 ― 土佐昌樹
ペット殺しと動物殺し ― 中村生雄
ペットの死後に見えてくるもの――現代日本におけるペット供養 ― 佐藤千尋
動物実験の問題とは何か――科学・技術サイドからの考察 ― 大上泰弘
動物をめぐる法文化――日欧比較の視点から ― 青木人志
アニマルウェルフェア――家畜と人との関係の再構築 ― 佐藤衆介
ヨーロッパで犬になるほうが幸せ?!――気づきの自覚を促す文化的背景について ― 齋藤かおる
ドメスティケイションとその関連諸概念――整理と注釈 ― 松井 健
沖縄における家畜の供犠――〈シマクサラシ儀礼〉をめぐって ― 宮平盛晃
シベリアの牧畜民とトナカイ ― 吉田 睦
動物と共に生きる喜び――ベジタリアンの動物との関わりについて ― 鶴田 静
共生という至難業――現代文学から動物環境を考える ― 高橋龍夫
いけにえの祭の行方――家族経営の牧畜民と家畜との共存 ― 六車由実
[エッセイ]
「馬」について ― 佐藤忠男
闇の中の安らぎ ― 野添憲治
[連載]
日本民間信仰史研究序説⑥ 翁と翁舞の原像 ― 谷川健一
済州島の民俗⑨ 牛飼育とパリョンについて――生業民俗論② ― 高 光敏 (李 恵燕・訳)
鉄よ!⑬ 鉄よ!蝦夷の天地①――日本近代製鉄の父・大島高任 ― 橋本克彦
ラオス 山からの伝言⑨ トラ檻とネズミとり ― 安井清子
[東北学の窓]
食育をめぐって――食育基本法と食育推進基本計画(時評) ― 原田信男
気候科学の発達に見る気候大変動と人類史(書評) ― 佐藤宏之
新たな段階に突入した日本の自然(書評) ― 宇仁義和
歴史研究の楽屋裏を紹介(書評) ― 白水 智
複雑かつ単純な構造の芸術論集(書評) ― 後々田寿徳
[口絵]
グレートジャーニー[人と文化の間⑨]羊と山羊(関野吉晴)