『東北学』 vol.3
総特集:狩猟文化の系譜
2000年10月25日
発行:東北芸術工科大学 東北文化研究センター
発売:作品社 ¥2,100(税込)
《目次》
●特別座談
歴史の遠近法 ― 鶴見俊輔・加藤典洋・赤坂憲雄(司会)
特集によせて
【総特集】狩猟文化の系譜
●インタビュー
日本人の動物観 ― 塚本 学 (赤坂憲雄)
奄美・沖縄の動物供犠 ― 山下欣一 (赤坂憲雄)
●論考
列島開拓と狩猟のあゆみ ― 田口洋美
諏訪信仰と狩猟 ― 武井正弘
罠猟とマタギ 土俗(民族)考古学の射程から ― 佐藤宏之
弓と鹿笛 縄文の音への断章 ― 土取利行
古代海人の狩猟 ― 平林章仁
古代日本の動物供犠と殺生禁断
農耕儀礼と肉食禁忌をめぐって ― 原田信男
銀鏡神楽の猪奉納と鎮魂儀礼 ― 永松 敦
馬首祭祀論 ― 松井 章
南九州の牲猟と頭骨祭祀 ― 川野和昭
狩りをする人々(上)〈連載・菅江真澄考②〉 ― 赤坂憲雄
●インタビュー
ケガレと差別 ― 辻本正教 (赤坂憲雄)
●論考
殺生と新制
狩猟と肉食をめぐる幕府の葛藤 ― 中澤克昭
北方先住民の海獣狩猟 ― 関野吉晴 (構成・土方正志)
「動物供養」は何のために?
現代日本の自然認識のありか ― 中村生雄
民俗誌から縄文へ ― 長谷川豊
殉死と埴輪 ― 三浦佑之
けものとひとと イオマンテの深層へ ― 中路正恒
宮古島西原の「竜宮願い」 供犠としての豚 ― 上原孝三
人身御供と殺生罪業観 その覚書 ― 六車由実
●エッセイ
殺生の快楽 ― 山折哲雄
飛島奇行 ― 長谷川龍生
辺境と境界線(連載・美術という場から①) ― 堀 浩哉
●連載
東北の原風景③金牛と鰻神
伊達と南部・国境の民俗誌 ― 内藤正敏
縄文と民具③籠のある暮らし 樹の皮の文化 ― 田中忠三郎
●東北学の窓
琉球歌謡研究の課題 ― 玉城政美
菅江真澄研究会の活動 ― 田口昌樹
越境する歴史学 書評『境界紀行』 ― 菊池勇夫
●巻頭フォト
遠野・金属伝承の風景・内藤正敏
●読者から/読者へ
和田喜八郎氏について(斎藤隆一)