『東北学』 vol.4
特集:南北論の視座 小特集:列島の焼畑文化
2001年4月25日
発行:東北芸術工科大学 東北文化研究センター
発売:作品社 ¥2,100(税込)
《目次》
●特別座談
事件が問いかけるもの―前・中期旧石器考古学の現在― ― 岡村道雄・山田晃弘・赤坂憲雄
●特別インタビュー
北の精神史 ― 山口昌男 (赤坂憲雄)
風土を生きる思想―<持続可能>な発展と国土― ― オギュスタン・ベルク (赤坂憲雄)
【特集】南北論の視座
●インタビュー
蝦夷の古代史 蝦夷アイヌ説/蝦夷日本人説を越えて ― 工藤雅樹 (赤坂憲雄)
隼人の文化圏 相互を写す鏡としての隼人と蝦夷 ― 中村明蔵 (川野和昭・赤坂憲雄)
●論考
蝦夷と隼人 南北論の地平を開くために ― 赤坂憲雄
中世東北の蝦夷の東北学 ― 工藤清泰
「えみし」小考 その高橋富雄氏の説の検討 ― 中路正恒
梟送りの考古学 ― 佐藤孝雄
隼人をめぐって <夷狄>支配の構造 ― 永山修一
民具から見た列島の文化史 ― 下野敏見
狩りをすする人々(下) (連載・菅江真澄考③) ― 赤坂憲雄
●特別シンポジウム
ブナの森、ナラの林の文化論 ― 佐々木高明・北村昌美・赤坂憲雄
●エッセイ
小文字のジャパンを求めて ― 室井光広
「書けない理由」 ― 船曳建夫
【小特集】列島の焼畑文化
●インタビュー
列島の焼畑民俗 マニュアルなき歩行へ ― 野本寛一 (赤坂憲雄)
●論考
白山麓の焼畑 ― 橘 礼吉
東北の焼畑 アラキ型焼畑をどう読むか ― 岡 惠介
ヤブヤキの民俗 中国・四国地方の焼畑 ― 白石昭臣
土佐椿山(四国)の焼畑 ― 田辺寿男
九州山地の焼畑耕作 宮崎県東臼杵郡椎葉村を中心として ― 永松 敦
もう一つの焼畑 南九州と東南アジアの竹の焼畑 ― 川野和昭
西表島の焼畑 猪が地力を守った ― 安渓遊地
●個別論文
「みちのく農の子」茂吉 重層する古代と近代 ― 西郷信綱
近世大和の巫女村と口寄せの作法 ― 吉田栄治郎
●研究ノート
菅江真澄 庄内の旅 ― 田口昌樹
●連載
東北の原風景③黒石寺蘇民祭の鬼子 蝦夷・地霊・怨霊 ― 内藤正敏
縄文と民具③北国の冬を守った防寒衣 ケラとミノの民俗 ― 田中忠三郎
美術という場から②テート・モダンの「センチュリー・シティ」展 ― 堀 浩哉
●東北学の窓
境界・辺境から「日本」を問う(時評) ― 菊池勇夫
世界に通じる縄文文化の窓口に ― 杉山陸子
蝦夷への洞察(書評) ― 菊地和博
●巻頭フォト
黒石寺蘇民祭・内藤正敏