『’02~’06年度オープン・リサーチ・センター整備事業 研究成果報告書』 Ⅰ
『東アジアのなかの日本文化に関する総合的な研究
研究成果報告書Ⅰ』
平成19年3月27日発行
編集発行:東北芸術工科大学東北文化研究センター
研究成果の概要 ― 赤坂憲雄
プロジェクト1 東アジアの民俗文化にかかわる調査・研究とデータベース化
<狩猟の調査研究>
罠猟を視点とした民俗誌――狩猟と農耕の重層構造 ― 田口洋美
罠猟を視点とした農耕地帯と非農耕地帯の狩猟システム ― 田口洋美
〈付録1〉調査題目:『西表島における「罠」の復元を中心とした伝統的狩猟技術の調査』報告書
〈付録2〉調査題目:『ラオス人民共和国先住民族モン族における伝統的狩猟技術の復元と狩猟システムに関する調査』報告書
北東アジアの狩猟文化――環境・生業・居住・領域・行動・技術の民族考古学 ― 佐藤宏之
狩猟・農耕の民俗複合――模擬狩猟儀礼を緒として ― 野本寛一
狩猟民と農耕限界線――北東アジアにおける国家と狩猟の関係性をめぐる試論 ― 佐々木史郎
ロシア沿海地方先住民族の狩猟活動 ― 森本和男
沖縄西表島におけるイノシシ用重力罠の構造と狩猟パターン――復元調査をとおして ― 蛯原一平
弘前藩における狼と熊による被害――「弘前藩庁御国日記」から ― 村上一馬
韓半島の狩猟技術の伝承についての一考 ― 高光敏
アムール川流域先住民族のクマ猟とクマ儀礼 ― セルゲイ・ヴァシリエビッチ
<焼畑の調査研究>
焼畑研究をめぐるいくつかの課題 ― 六車由実
北方の農耕――考古学的見地から ― 山田悟郎
北上山地に混在するアラキとカノ ― 岡恵介
竹の焼畑――森と畑が共存する持続可能な農耕の見通し ― 川野和昭
歴史学から見た焼畑 ― 原田信男
紀伊山地の焼畑――その歴史地理的素描 ― 米家泰作
『会津農書』にみる焼畑農耕――「火耕」の意義をめぐって ― 佐々木長生
焼畑を広義にとらえることによる焼畑研究の可能性――火を介した自然利用の方法として ― 六車由実
土佐の焼畑復興と地域おこし ― 橋尾直和
山形県の焼畑と在来カブの品質に及ぼす効果 ― 江頭宏昌
<獅子芸能の調査研究>
獅子芸能研究の成果と課題 ― 菊地和博
東アジアの獅子舞の系譜――五色獅子を中心に ― 李応寿
中国の獅子舞と日本の獅子舞の比較考察――中国における獅子舞の娯楽性を中心に ― 彭 偉文
獅子舞とその伝承 ― 植木行宣
沖縄の獅子舞と獅子神信仰 ― 大城學
三匹シシ舞の起源と芸能化の過程 ― 小島美子
番楽の獅子と獅子舞の方式 ― 高山茂
日本の獅子舞とマレビト ― 星野紘
東北地方のシシ踊りの特質――供養性と野獣性の視点からみる ― 菊地和博