映像プロデュース論


6月1日、8日の2週に渡ってCM制作会社・タケダタビ屋の代表・CMプロデューサー・小笠原彰子さんを講師にお招きして、授業が行われました。小笠原さんは、数々のCM、PVの制作を請け負い、スタイルの良さから、ユニクロのCMにもモデルとして出演されたこともあるそうです。

一週目は、過去に制作されたPVやCMを観ながら撮影の裏話や制作会社の仕組みや現場の様子をお話ししていただきました。ウィダーインゼリーや、わかさ生活のCMなど、みなさんが普段何気なく見ているテレビCMを数多く手がけていらっしゃいます。
小笠原さんは体育会系の大学のご出身で、大学4年生まで現役で長距離の選手をしていたそうです。
映像業界に入るきっかけは、箱根駅伝でテレビの人に駅伝のルールを教えるアルバイトをした際に、この業界に興味をお持ちになったとか。
自分が学んでいる分野以外にも、良い出会いがこの先の未来にはまだまだ潜んでいるということを学びました。
最後にもう一つ、小笠原さんが大切だとおっしゃっていたことは、本でも映画でも「本物」を観ることが重要だそうです。美術館に足を運ぶのもそのうちのひとつで、若いころに触れたものは、血となり肉となり、一生残るとおっしゃっていました。
映像学科以外の学生にも大変ためになるお話が盛りだくさんでした。
小笠原彰子さん、ありがとうございました。

6月15日、22日にはテレビ番組や映画のタイトルデザインから、PV、アニメーション、CG、ミュージックビデオ等の多岐にわたる映像制作を行っているアートクリエイターの奥田真也さんをゲストにお迎えして講義が行われました。
1日目はテレビバラエティー「ひみつの嵐ちゃん」オープニングや、「Last Vacation feat. RYO-Z.PES (from RIP SLYME) & JUJU」の映像と絵コンテをもとに、クライアントの要望にどのように答え、制作するか教えていただきました。



2日目は前田先生と関わった作品「猿ロック」のロゴやキャラクターデザイン、「極道めし」のアニメーション部分の紹介をしていただきました。
奥田さんは長岡造形大学でプロダクトデザインを学ばれた後、さまざまな仕事を経て今のアートディレクターというお仕事をされています。
やりたいと思ったことを周りの人間にしゃべってしまう、「締切を自分で作る大切さ」や、自分の性格を理解し、自分自身を上手にプロデュースすることの重要さを学びました。

前向きな気持ちでとことん突き進むエネルギーが感じられる奥田さんには授業が終わっても学生からたくさんの質問が殺到していました。
2日目の授業の最後には全員で記念撮影をするなど、たのしい講義でした。
奥田真也さん、ありがとうございました。

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