恒例の年末年始ラオス-タイの土器作り村調査。
今年の目的地は、前半がラオス北部。あいかわずノープランで出たとこ勝負。ローラー作戦で土器作り村を探す。後半がタイ東北部のウボン。間にタイ北部チェンマイをいれた。
12月20日、学生たちの卒論提出を確認して深夜便で羽田からバンコクへ飛んだ。
バンコクは思ったより涼しかった。そのまま早朝便で北タイのチェンマイに移動。ここで同行の日本人2人、タイ人2人と合流。
町を出ると道路脇に刃物を売る露店があったので発掘用スコップ(掘り棒)を買いこむ。店番のおばさんがついでにこれどう?と大きな刀を振りかざしてきた。ちょっと怖い笑顔だった。
ラオス国境を目指して車を飛ばす。チェンライまで250km。途中、悲惨な交通事故現場を目撃して一同青ざめる。
気を取り直したのはチェンライの入り口にあるワット・ロンクン(Rongkhun)というお寺。タイの芸術家が私財をなげうって建て始めた白亜の殿堂。サグラダファミリアほどではないが、10年前から建設がはじまりまだ途上である。入口には「地獄」絵巻のアートがあってタイの寺らしい。なんとなくテーマパークに見えてしまうのは日本人だからか。
チェンセーンからメコン川沿いを進み国境の町チェンコーンに入った。この時期ラオス国境にはファラン(欧米人)がたくさんいる。本格的なサイクリング自転車でいくつも山を越えてくる人が少なくない。
夜になって急に冷え込んできた。気温は10℃を下回っている。こちらのゲストハウスのベッドはうすいベッドカバーのようなものが1枚あるのみ。クーラーはあっても暖房はない。もちろん車も。この12月、東南アジア大陸部はどこも寒い。異常気象なのか。一昨年のルアンパバンで寒い一夜を震えて過ごしたのに懲りて今年は寝袋を持ってきたのが功を奏した。