歴史遺産学科

歴史/考古/民俗・人類
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2014-02-02

チェンマイの東と南へ-工芸の町・サンカンペーン&土器作り村

 

1月4日(土)

今日は午前中旧市街の寺巡り。昼前から旧市街を出て東へ、サンカンペーンを目指す。ここには土器作り村があって以前に一度訪ねたことがある。工芸品の町でセラドン焼やシルク工房などがあって観光地になっている。その一角にあるボーサンは日傘作りが有名。工房では即興で何にでもペイントしてくれるサービスがある。マイPCにリラワディーと蝶の絵を描いてもらった。100B(300円)。

 

昼食を食べてから一旦チェンマイに戻り、今度は旧市街を出て南に向かう。1日に立ち寄ったハンケオという土器作り村。以前集中的に調査に来た村である。あれはちょうど2004年12月26日、タイ南部を津波が襲ったスマトラ島沖地震(マグニチュード9.1、死者22万人余)の時だった。朝、内陸部のチェンマイでも結構揺れた。

 

 

 2007年以来久しぶりに来た。大きく変わったのは大通りに面してOTOP(一村一品プロジェクト)のモニュメントができ、一つの工房で7人がグループで作るようになっていたこと。かつては世帯ごとに家で作っていた。そして、6人が回転台を使っている。この村の伝統的な作り方は人間が土器の周りを回りながら作るのが特徴だった。2007年には40人のポターのうちOTOPのリーダーら2人が使うのみ(日本に来たリーダーがそこで知り合った他の村の女性から教えてもらう)だったが今では半分が使っているという。また、リーダーのDさん(52歳)は車で15分ほどにあるムアングンという窯焼きの村で土器の表面を飾る絵付けを習い、村でも広めようとしている。常設の店舗兼展示場を置き、売れそうな非伝統器種の種類も増えていた。行政の補助を得ながら女性たちは自分たちの生業を新たな産業として発展させようとしている。

工房の壁に貼ってある大きなポスターをみて思わず「えっ!」と声が出た。おかあさんたちが民族衣装をきて外国人に土器作りの指導している。ひやかしたら笑っていたがまんざらでもないようだった。それにしても肩組んで踊っている男の子たちは意味がわからない。エコツーリズム、クラフトツーリズム、「観光」の波がついにここまで来たのか・・・・・

 

 夜、空港の近くで開かれているサタデーナイトマーケットを歩く。わずか1週間の滞在で名残惜しく空港へ向かう。中国人の若者が多い。10年前はたくさんいた日本人大学生はどこへいったのだろう? 

 8時の便でバンコクに飛ぶ。上空から夜空に浮かぶコムロイが見えた。正月すぎても観光客が飛ばしているようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜遅くバンコクに着く。深夜でも車が多く大都会だ。

テレビでは夜通しステープ元副首相の演説が流れていた。

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