この日はC村での調査最終日。
3日間の調査の中でお世話になったお宅へご挨拶に伺いました。
ドゥーイという植物を使ったマット作りを見せていただいたお宅へ。
ちょうど米を搗いているところでした。今日の子供たちのおやつを作るそうです。
作業風景に惚れ惚れ。
お母さん素敵だなあ。。
感謝の気持ちを伝えて、集まってきた子供たちにお菓子をプレゼント。
ここで出会った少年は、この後行く先々で登場してお菓子をもらい続けるのでした。
その貪欲さと足の速さに関心です。笑
次はカプーン(米の麺)作りを見せてくれた女性のお宅へ伺いました。
とても印象的な作業だったので、その様子を絵に描いてプレゼントしました。
反応は微妙・・・
そこで持ってきた絵具セットとスケッチブックをプレゼント。
最初は戸惑っていましたが、真ん中のお姉ちゃんが受け取ってくれました。
その場で花を描いてみせると「私も描いてみるわ」と筆を持ち、そっくりの花を描いてくれました。
さらさらっと描くのでびっくり。
C村にアーティスト誕生の予感です。
絵を描いたりする機会はないのなと思っていましたが、もしかしたら今の子供たちは学校の授業等でやっているのかも?
民族衣装の巻きスカート(シン)を見ていても、色の組み合わせに気を使っていたり、刺繍を入れてアレンジしていたり、素敵なセンスだなあと思うことが何度もありました。
お母さんと3人娘とそのお子さんと記念撮影。
次回訪れたときに、この家の中や村中に絵が増えていたら面白いですね。
この環境で生活している人たちのものの見え方を、表現を通して見てみたいと思う出来事でした。
最後は酒作りでお世話になったお宅へ。
学生たちが聞き残したことを質問します。
ときに英語を交えながら積極的に質問する学生たち。
調査を通して、村の人達と交流する様子、とても活き活きしていました。
みんなの新たな一面を見れた気がします。
本当に良い研修でした。
川では子供たちが水遊び。
また来たいですね。
村の皆さんとお別れし、パクセーに戻ります。
その途中で土器と酒作りのT村へ立ち寄りました。
C村でも飲んだ壺酒が並びます。
6月に作ったものを購入。2ヶ月ほど期間を置いた今が飲み頃だそうです。
奥には土器作りの作業場がありました。
土器作りは乾季の仕事で、雨季は主に農業をしているそうです。
こちらは粘土を粉砕する唐臼。女性の仕事。
ちなみにここの土器作りは夫婦の協業で、女性が回転台を回しながら、男性が土器を成形していきます。男女の仕事の役割は村によっても作業内容によっても色々で、質問する度に興味深いポイントでした。
こちらは乾季に土器を焼く”窯”です。3mほど掘り込んで、そこから横に5mほど横穴になっているそうです。雨季は焼かないので水没しています。
20~30年前までは作っている家がたくさんあったそうです。
側にはセーコン川が流れ、このままボートに乗せて売りにいったそうです。
この村の土器作りは今は既に末期の姿だとお聞きしました。
是非乾季に一度訪れてみたいです。
(参考:乾季のT村と壷酒造り 2016年1月)***************************************
土器は夫婦で作ります。訳あって奥さんがいない人は男・男です。
壷酒の仕込み中
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T村を離れ、さらに車を走らせます。
途中のボーラヴェン高原の山間部で、水を溜めないタイプの米作りを見ました。陸稲です。日本ではごく一部の地域でしかやっていない方法だそうです。
稲の間には規則的にトウモロコシが混植してあります。
ふたたび車に揺られ、その途中タート・ファーンという滝へ。
今回はさすがに泳ぎませんが、勢いよく流れる2本の滝に一同テンションが上がります。
こちらは珈琲の木。
この滝のあるボラベン高原の周辺は珈琲とお茶の産地でした。種類はアラビカだったと思います。
ラオスの珈琲はあまり聞いたことがなかったので、この機会に購入。
こちらはゴールデンバンブー。ラオスでは色々な植物に出会いましたね!
C村での薬草摘みも良い体験でした。
パクセーに戻って来ました。ホテルの側には寺院。
メコン河の支流沿いをゆっくり歩きました。
ラオス最後の夜。
明日は国境越えでタイへ。
たしか、この日の夜にラオスのお酒”ラオラーオ”をいただき、数名のお腹に異変が・・・
いまとなっては良い思い出のはず!
明日は塩づくりの村へ。
旅は後半へ続きます。引き続きお楽しみくださいませ~
(YURIKO)