8月20日夜 いざ、出発・・・・
22:00 各自がそれぞれの場所から羽田空港国際線ターミナルに集合。
みなさん、旅慣れたリラックスしたスタイル。チェックイン後、24:20発のタイ航空便でバンコクに向かいました。
現地時刻の5:50(2時間の時差)、まだ暗いうちにバンコク・スワンナプーム国際空港に到着。
バンコクに到着したと安心したのも束の間、7:25発の国内線に乗り換えて、8:30にはもうタイ東北部の街、ウボンラチャタニーに着いていました。
ウボンへと向かう飛行機から眺めるタイ東北部(イサーン)の農村風景は区画整理がされていない、様々な形をした田んぼと、その中に点在する木々がまるでひしめき合う細胞のようで、興味深い景色でした。
今日の朝食は国際線の機内食と、国内線の軽食。
ウボンに到着すると、タイ人ドライバーのオーさん、アシスタントのミムさんと合流。ミムさんはチェンマイからバスで17時間かけてやって来たそうです。
市内のスーパーで飲料水などの生活用品と村へのお土産を調達し、いよいよここから車でラオスを目指します…
「去年連れてきたS君は初日にパラーの入ったソムタムを食べてお腹を壊した(雑菌だらけのパラーをそのまま口にすると多くの日本人は胃腸がひどいめにあうそうです(^^;))」という北野先生の思い出話を聞きながら僕と友人のT君は料理を完食。その日の夜にお腹を壊したりしないだろうかとちょっぴり不安になったのも、今ではいい思い出です。
昼食後、再び車でラオスを目指します、ラオスへは徒歩で国境を越えました。陸路で国境を超えるという初めての体験に緊張しながらも、みんな無事に国境を通過しました。とてもゆる~い雰囲気のラオス側イミグレーション。国境付近では様々な露店が立ち並び、野菜だけでなくタマムシやカエル、日本のものとは比べ物にならないほど大きなコオロギが売られていました。昆虫好きのSさんやBさんは巨大コオロギに大興奮…。
タマムシは食用だけでなく、仏教の放生(魚や鳥が一般的)の儀式にも使われ、逃がしてやることで徳が積まれるそうです。
国境を超えた後、車に揺られてしばらくすると「メコン川が見えてきたぞ」という北野先生の声ですっかり眠ってしまった我々も目を覚まし、目の前を流れるメコン川を眺めました。車窓から見えるメコン川の景色は実に雄大で、その緩やかな水の流れはまるでこの地に流れる悠久の時のように果てしなく続いていました。このパクセー橋は「ラオス―日本友好橋」といわれ、2000年に日本のODAによって作られたそうです。
メコン川を渡ると、本日の目的地であるラオス南部の街パクセーに到着しました。
ホテルでラオス政府の情報文化観光省・文化遺産局(日本の文化庁文化財部に相当)の職員と合流し、パクセーから1時間ほどのところにあるワット・プーを見学。ワット・プーはクメール王朝期に建立されたヒンドゥー寺院で、同じくクメール王朝が建立したアンコール・ワット同様、世界遺産に登録されています。急な階段をいくつも上ると本堂に到着、ヴィシュヌ神やデバターなど精緻な彫刻に感動し、当時の人々の高度な技術に感銘を受けました。ちなみに祠堂の裏山は石切り場になっており、日本と同じ矢穴による採石跡や加工途中の石材、彫刻をみることができました。
この日の動きを振り返ると、自分はなんて果てしない距離を1日の間に移動したのだろうかと思いました。今晩はここパクセーで一泊。夕食はメコン川の船上レストラン。ライトに照らされた釣舟をながめながらおいしいラオス料理、タイ料理をいただきました。
明日はいよいよC村のあるアッタプー県を目指します。今回の旅は、初めて見る景色や初めて聞く言葉、初めて口にする味など初めてづくしの旅でした。我々の旅はまだ始まったばかり、次回の投稿も楽しみにしていただければ幸いです。
(SOCHAN)