本日は、旅行最終日。タイにて観光とお買い物デーです。
女性陣は眠い目をこすりながらラオス・スタイルでドレスアップ。
昨日のスリヤさんに続いて、今朝はドライバー兼アシスタントのオーさんとお別れです。私は10年来の付き合いで、一緒にタイのイサーン、ラオスを隅から隅まで走りまくっています。前回のタイ研修旅行でも学生たちはお世話になりました。
実はオーさんとミムさんは明日からまたラオスに戻り、スリヤさんとともに、日本からやってくるK先生、T先生とともに、C村ほかの調査に入るのです。今日はゆっくり骨休めしてください。
ウボンの空港にて記念写真。男たちはウボンで仲良くなったおじさんから買ったサングラスで。教員は冴えませんがお許しください。
ウボンからバンコクに飛んで、空港でレフトバッゲージ。全員身軽になり、ARLに乗って、BTSとの連絡駅であるパヤータイに12:00に到着。ここでアシスタントのミムさんと再会。初めて見るバンコクの高層ビルや車の多さ、タクシーに目を白黒。暑さと人ごみにのぼせる・・・
チャオプラヤー川ボートで観光するために、BTSで接続するタークシン橋駅まで行く予定が、時間がないのでミムさんの発案で、バンコク中心部のサイヤムに出て、そこから運河ボートに乗った。
これがすさまじかった。サイヤムの路地にはいると鼻がツーンとする運河(生活排水がガンガン流れ込む)があり、そこを市民が利用するボートが行き来する。バンコクはかつて水の都と言われ、ボートが市民の足だったという。接岸したらつべこべ言わずに飛び乗る。下りる時ももたもたしてられない。
対抗舟が来ると波をかぶるので乗っている客が紐を引っ張って波除幕を上げる仕組み。とはいいつつ、いきなり頭から臭い水をかぶった。初めて乗った日本人にとっては遊園地のアトラクションのような感覚だった。8バーツ(25円)は安い。
ボートを降りて、ワット・サケット(ゴールデンマウンテン・テンプル)に登り、バンコク市街を360度見渡す。ここからトゥク・トゥクに乗って王宮へ。涅槃仏で有名なワット・ポーを見学(C村があるのはアッタ・プー、ラオスの世界遺産はワット・プー、ここはワット・ポー。ちょっとだけややこしい…)。
女子チームはトゥク・トゥクに5人。我々は4人。総体重は変わらないが、いったい何人乗れるんだろうか。以前、6人ぐらい乗って走っているのを見たことがあるので、運転手がいいと言えば乗れるだけ乗るんだろうか。おおらかである。 (定員は4人らしい)
ワット・サケット
ワットポー前で昼食とデザートを取り、そばの船着き場からチャオプラヤー川ボートに乗船。
発展するバンコクと多宗教共存の風景を眺める。もちろん各駅停車のオレンジボートで14バーツ。
そして、この旅最後のミッション。週末限定のJJマーケットでお買い物。BTSでタークシン橋から終点のモーチットまで。世界中から集まった外国人に混じって、2時間半の自由行動。ここで何を見、何を感じるかはそれぞれの学生の感性です!
唯一の不安は集合場所にたどり着けるか。それほど巨大で人が多いのです。
船着き場のタークシン橋の近くにはちょっと洗練された「アジアティーク」というマーケットもありますが、あえて雑然としたこちらに来ました。
ここにはちょっととんがった人たちのアートコーナーもあります。
薄暗くなり始めた18:30に集合。BTSとARLで空港に戻りました。預け荷物をピックアップし、先に帰っていたミムさん(とK先生)と空港で合流。
最後に御礼を言って、ここでミムさんと別れました。パワフルな彼女がいなければ、また私たちの研修は成り立ちませんでした。
今回お世話になったスリヤさん、オーさん、ミムさん。そして、C村のみなさん! 本当にありがとうございました。また会いましょう。
タイ航空のチェックインカウンターのおねえさん。私たちが預け荷物として持ち込んだお土産の土器、魚を捕る筌、マット、背負い籠にやけに絡んでくる。と思ったらウボン出身だという。みんなおばあちゃんの家で見たことがあるし、使い方もわかると。もうすでに土器を見てもわからない若者がいるなかで、イサーンの娘たちにはまだ身近な存在なのかもしれない。タイもラオスもとてもフレンドリー。あたたかい余韻を残しながら、23:00、飛行機はバンコクの夜空に飛び発った。
機中では疲れからかあっという間に眠りについた。日本ではおそらく毎朝こんなに早くに起きて、一日中刺激に満ちた活動をしたことはないだろう。それも連日35℃の見知らぬ土地で。
朝6:30飛行機は羽田空港に着陸。日常の地に降り立った。8:00に現地解散。みながそれぞれの場所に帰って行った。
学生たちが現地であれほど村の人たちやアシスタントらと積極的に交流できたのには正直驚きもある。それは他者とあなたたちが響き合ったからだろう。そこにはまだ見知らぬ自分、可能性を秘めた自分がいたはずである。
もうほどよい時間が過ぎた。さて、この旅、体験はあなたたちにとってなんだったのか?
ラオスの村の伝統的な暮らしの中に、どんな価値を見出したのか?また、どんな自分を見つけたのか?
現地での調査ノートを時々見返し、これから言葉にし、聞かせてほしい。それがお世話になった方々への恩返し・・・・・
些細な事でもあなたの心が震え、目が開かれることがあったならいい旅だったのではないか。