今年もお正月をラオス・タイの土器作り村で過ごした。
例年は一か所に滞在して、自然環境や世帯、ライフヒストリー、生業、土器作り技術、調理などを総合的に調査する。しかし、今回は2週間余りの間に16か所の村々を訪ね歩いた。
20世紀末~21世紀前半は、人類史上一万年にわたって継承されてきた「土器作り」という生業が途絶、あるいは大きく変容した時代として記憶されるだろう。急速な社会環境の変化の中で、その瞬間は突然訪れる。その現場に立ち会い、変化の渦中にある村人たちの声を聞きたくて通っている。