二日目のこの日は午前中に徳島・落合集落を、午後は岡山城を見学。
最初の徳島では落合集落への移動中、「かずら橋」に寄りました。木と蔓で作られた橋は、ただでさえ足元が不安定なのに加えて、明け方に降った雨で橋が濡れていて、より渡りにくかったです。足元を見ると思っていたより隙間が大きく、幅も一定ではないので初めの内は少し怖かったです。
かずら橋を渡ったら、その先にある「琵琶の滝」を見て、再び落合集落に向かいます。
落合集落へは車がギリギリすれ違えるくらいの細く急な山道を通り移動。到着後はガイドをしていただきながら集落内を見学しました。
落合集落ではほぼすべての家が畑をもっています。そこではソバやコンニャク、サツマイモなどを育てていて、自給自足が可能なほどだそうです。
落合集落は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されていて、江戸時代の家屋や石垣などがのこっています。下の写真の家は民宿で、こうした家屋に実際に泊まることもできるそうです。
集落内では「里道」という昔からの生活道路が現在も整備され使用されています。車道と違い集落内を縦に走る里道を通って移動すると、落合集落の傾斜や高低差がより大きく感じられました。
畑の脇を通ると、ススキが円錐状に積まれたものがありました。これが何か聞いてみると、畑の肥料にするためのもので「コエグロ」というものだそうです。
その他にも穀物を天日干しにするための「ハデ」と呼ばれる木組みなど、生活の様子を窺うことができるものを多く見ることができました。
里道を進み集落のほぼ中心に着くと「三所神社」と言う神社がありました。三所神社は、祭りの際に人が集まったり、神輿が出発する文化の中心地です。
三所神社を見学した後は、さらに集落内を下り、「長岡家住宅」を見学しました。長岡家住宅は伝統的建造物(特定物件)の一つで、サツマイモを保存しておくための「芋つぼ」があるなど、特徴的な造りの住宅です。
長岡家住宅を見学し、落合集落のガイドは終了。
落合集落見学後は瀬戸内海を渡り岡山へ移動、岡山城を見学しました。
岡山城はその外観の黒さから「烏城」とも呼ばれています。現在は「烏城公園」としてかつての内堀やその内側の天守閣などが公園として整備されています。
元の建物は昭和20(1945)年の空襲により焼失し、現在の天守閣は昭和41(1966)年に再建されたものです。鉄筋コンクリート造りになっていますが、外観は焼失以前の天守閣と変わらない造りになっています。
岡山城の石垣は頻繁に増改築が施されており、3種類の異なった工法の石垣を見ることができます。
月見櫓と西の丸西手櫓の二つの櫓は現在2棟しか残っていない当時の建物で、国の重要文化財に指定されています。
【月見櫓】
岡山城を見学した後は鳥取に移動し、二日目は終了。後半の三日目からは山陰地方に入ります。