韓国からトマンナヨー(さようなら)
韓国へ来てから5日目で時が流れるのは早く、いよいよ最終日へと近づいてきました。今回は、旧石器祭り最終日の5日と6日の全谷里先史博物館とソウル観光について書いていきたいと思います。
旧石器祭り最終日は、日本と同じく韓国も祝日こどもの日で、沢山の小さい子がブースに体験しに来てくれました。そのため非常に忙しくブースの他にも先生が国際ブースエリア中央で黒曜石の石割りショーを行うなどして大盛況でした。そのなかでも終始サポートしてくれた韓国軍の方にはとてもお世話になり、私たちの韓国の人達に対する黒曜石の説明を余すことなく体験に来てくれた方々に伝えてくれたと思います。今回軍人さんの通訳のおかげで私たちは、韓国という文化の違う人達と沢山関わりコミュニケーションがとれたのです。これは、私たちにとって非常に貴重な体験となりました。今でも感謝しています。
6日目は、最終日で午前中に荷物をまとめ、割った黒曜石などを強引にキャスターに詰め込み、荷物が重くなったところで全谷里先史博物館に行きました。博物館はとても現代的な造りであり、考古学的な博物館とは思えないくらいの立派なところで、全谷里遺跡は東アジアのなかでもとても歴史的にも貴重な旧石器遺跡ということもあり博物館からでも遺跡の偉大さを感じられました。
博物館の展示では、旧石器祭りでも人気だったハンドアックスと呼ばれる石器や先史時代の住居のレプリカなどの展示品を先史時代の説明とセットで展示されており、展示品に魅きつけられわかりやすく説明された博物館でした。また、この全谷里先史博物館を設立する際、長井先生が展示構想や黒曜石の展示などで深く関わっているということを知りました。
午後からは、全谷里からタクシーを使いソウルへ移動し、現地に着いたのは夕方の5時くらいでした。その後は世界遺産の景福宮(キョンボックン)近くまで行き、みんなで記念写真を撮った後に先生が女子に最後楽しめるようにと明洞(ミョンドン)と呼ばれる観光客に大人気のショッピング繁華街へ行き、韓国での最後の晩餐もここで行いました。
今回、韓国全谷里へと旧石器遺跡のお祭りに長井先生と6日間、同行させて頂き国際的な学会での語学の痛感さや韓国という異文化の社会のなかでのたくさんの人たちと関わり、考古学の分野だけではなく、様々な点で学ぶ事が多く非常に内容の濃い1週間でした。
また、この場をお借りして全谷里に招待していただいた、長井先生を始め韓国漢陽大学の裴基同教授、先史博物館の李漢陽さん、最初から最後まで、生活面でお世話になりましたシンさんや、韓国で出会った方々には、このような素晴らしい経験をさせて頂き心より感謝の意を申し上げます。